関西電力へ抗議及び質問書提出 MOX燃料輸送に抗議します

 関西電力が高浜原発用のMOX燃料輸送をフランスから始めたことに対して、抗議及び質問書を、5月7日関電に提出しました。
 おかしなことには、みんなで声をあげましょう!世界中の皆さんにも伝えるべく、英語版もあらためてアップします!

 

※2013.6.17 英語版アップしました!こちら

抗議及び質問書

抗議及び質問書

MOX燃料輸送に抗議します


関西電力株式会社 取締役社長 八木 誠 様


 4月18日、関西電力がMOX燃料の輸送を強行したことに、私達は強く抗議します。


 2009年12月2日、九州電力は玄海原子力発電所3号機で、多くの人々の反対や不安の声を押し切って、わが国最初のMOX燃料を用いるプルサーマル営業運転を開始しました。これを受けて、2010年8月9日、私達市民は、この危険極まりないMOX燃料を使用する玄海原発プルサーマル運転差止め訴訟を起こしました。 MOX燃料はウラン燃料だけを使った時と比べて、原子炉で同じ事故が起きた場合の被害はずっと大きくなる可能性がある、加えて使用済MOX燃料の処理の方法は何も決まっておらず、超長期にその原発敷地に貯蔵される恐れがあると専門家の間で危惧されています。重大な原発事故が発生すれば、放射能により山や大地や海は汚染され、生き物すべての命、健康、そして市民生活をも脅かし、その影響は子々孫々まで伝わっていくと私達は訴え続けてきました。


 2011年3月11日の福島原発事故が起きたことによって、原発事故の恐怖は国民の知るところとなりました。地元住民の生活は根こそぎ奪い取られ、見えない放射能の恐怖から逃れられない原発事故は地球をも滅ぼすということを、福島の甚大な犠牲が教えてくれたのです。 私達は3.11後、MOX燃料裁判に加えて、九州電力を相手に玄海原発2・3号機の再稼働差止め仮処分裁判、さらには玄海原発全炉の運転停止を求める裁判も起こしました。今を生きる大人の責任として、「原発の廃絶」へ向けて一歩でも前へ進めるためです。 今、取り返しのつかない福島原発事故の責任を、国も東京電力も誰一人とらないままに2年が経ちましたが、今なお原因究明もされず、収束の目処さえ立っていません。再稼働は許されませんし、ましてやプルトニウム利用などもってのほかです。


 そうした中での今回のMOX輸送は、福島原発事故の被災者の気持ちを踏みにじるものであり、福井県民をはじめ国民の原発に対する不安をあざ笑う行為です。 これまで、MOX燃料の情報は非公開のまま、安全も確認されないままに輸送されてきましたが、70カ国以上の国々から抗議が示されてきました。輸送船が事故に遭えば、輸送ルート近隣諸国の環境と住民に壊滅的な結果をもたらしかねないからです。しかしながら、日本政府と電力会社は一度も誠実な対応を示したことはありませんでした。


 そこで私達は、放射能の恐怖と闘う全世界の人々と連帯すべく、この度の関西電力のMOX輸送に強く抗議するとともに、以下のことについて質問しますので、回答を求めます。


質問① MOX燃料輸送は海外の国々を通過することになりますが、関係国への了

解はどのように取られましたか。また安全確認のための環境アセスメントはどのように行いましたか。  

② 九州付近の通過経路と日程を教えてください。

③ 海上で事故が起きた場合、どのような緊急対策があるのか、またどのように賠償を考えておられるのか教えてください。


2013年5月7日

玄海原発プルサーマル裁判の会

代表 石丸初美

〒840 -0844 佐賀県佐賀市伊勢町2-14

TEL:0952-37-9212 FAX:0952-37-9213E-mail:saiban.jimukyoku@gmail.com 

URL:http://saga-genkai.jimdo.com/

 

 

 

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抗議及び質問書 MOX燃料輸送に抗議します
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