10月10日〜11日、「支援法基本方針復興庁交渉/閣議決定抗議行動」に玄海原発裁判の会からメンバーが参加しましたので、報告をします。
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「99パーセント、被災者・支援者の声が反映されていない!」(法の制定に中心的に役割を果たされた河崎弁護士)
「原発事故・子ども被災者支援法」被災者の声を無視した基本方針が閣議決定されてしまいました。
「支援対象地域」を福島県内33市町村に限定したことについて、基準も明確に示さず、あいまいなままに一方的に決めたことこそ、また「分断」をうみかねません。
待ち望んでいた具体的な要望は一切反映されていません。
当事者の声を反映しないを方針など許されていいのか?
パブコメなど民主的手続きさえも無視した決定など許されるのか?
支援法自体に「被災者の意見を反映させる」と規定されているのに、自ら規定を無視していいのか?
そんなことが、民主主義国家で許されてはなりません!
支援法ができたことで、「初めて、自分たちの存在に光があてられた」と感じた自主避難者の方がたくさんいます。
法の理念を広め、現実の施策に反映させるべく、必死で動き回った避難者の方がたくさんいます。
避難者に寄り添って、身を粉にして動き回った方達がたくさんいます。
その想いをふみにじるような今回の基本方針閣議決定。
先日、福岡で行動した時に、避難者の仲間はこう言われました。
「私達には何の保障もない。声もまったく届かない。これは『切り捨て』以前に、私達の存在が『ないもの』とされているとしか思えません」
わずかにつないだ期待を、また裏切るのか!
精神的にもきつい状態の避難者を、また悲しませるのか!
とにかく、悔しい!
「復興庁は全国すべての県をまわって被災者・避難者の声を聞け!
安倍総理、今そこにいるなら、閣議決定をやめて、今ここに集まっている福島の人達、故被害者の声を直接聞きに来い!」と、官邸前で叫んでやりました。
この数日間、国会・官邸周辺では、被災者、市民、議員による、要請や抗議の行動が続きました。
九州でも、今週に入って、佐賀と福岡の与党公明党・自民党などへの要請行動も行い、九州の各地の方も、それぞれにアクションをおこされています。
10日、復興庁交渉、国会議員まわり行動に急遽参加させてもらうこととなりました。
11日は朝から官邸前「閣議決定」抗議行動、緊急記者会見、推進自治体議員連盟の院内集会・政府交渉(途中まで)と、参加しました。
国の政策は、全国のみなさんとの連携でしか、変えることができませんが、今回行ってみて、そこに集まったみなさんの想いや行動力を感じ、また、活動方法でも知恵をいただきました。たくさんの方との出会い、再会もあり、チカラをいただきました。
たいしたこともできていないのですが、佐賀・九州のことを少しだけお話させていただきました。
「九州からも来てるんだ!全国つながってるね」と思っていただければ、少しは役に立てたかと思います。
これからも、引き続き自治体へのロビー活動、マスコミへの働きかけ、市民への広報活動などを継続してやっていく必要があります。
原発事故被災者支援の活動は息の長い取り組みになりそうですが、これを徹底することは、原発再稼働阻止の行動と車の両輪ですね。
「自分の子どものためと思うからこそ、動けた。子どもを守るのが大人の責任だからだ。そして、国民を守るのが為政者の責任。それを果たさせない限り、この闘いから身をひくことはできない!」(今日の記者会見での避難者の方の発言)
生きる権利を守れるかどうかは、私達自身の気概と行動にかかっています。
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「骨抜き基本方針」閣議決定〜被災者の声聞かず(OurPlanet-TV)
【復興庁交渉の報告】子ども・被災者支援法・基本方針 閣議決定に抗議>パブリック・コメントへの対応と公開は閣議決定後!?(「非難の権利」ブログ)
子ども・被災者支援法見直し求め 「閣議決定は認められない」(田中龍作ジャーナル)
2013/10/10 「民主主義を揺るがしかねない」パブコメの公開を前に閣議決定に突き進む政府に批判の声〜子ども・被災者支援法(IWJ)
2013/10/11 「被災者の分断生むだけ」 子ども・被災者支援法 閣議決定に抗議の声(IWJ)
2013/10/11 基本方針の閣議決定後にパブコメを公開 ~子ども・被災者支援法の理念を逸脱した政府へ抗議の記者会見(IWJ)
拙速な閣議決定に反対、副大臣に要請(いわき市議会議員佐藤かずよしさんのブログ)
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