12月3日に古川康佐賀県知事あてに提出した「原子力防災・避難計画に関する要請・質問書」について、12月27日付で回答がきたことはすでにご報告して通りです。
いつものようにのらりくらり、県民の命を守ろうとする意志がまったく感じられない回答でしたが、特に酷い箇所がありました。
それは、避難計画に関する質問の中で、30キロ圏外の地域の避難計画の必要性について問うたところ、こんな回答が来たのです。
「飯館村などにおいては、1か月の間に避難をすることが求められました。・・・こうしたことから、UPZの範囲外において避難が必要になる場合は、一定の時間的余裕があることが想定されるため・・・避難計画の策定までは必要ない」
飯舘村民がすでに被曝してしまった後、遅れに遅れて「計画的避難区域」に指定されたのが2011年4月22日。その上さらに、全村避難まで1か月の期間が設けられた・・・。
このことを「時間的余裕があった」と言うとは、被曝を強いられた飯館村の人達への侮辱ではないでしょうか!
福島の現実を直視せず、国の言いなりになるだけの古川知事の下では、玄海原発で事故が起きた際に、守れるはずの命も守れない悲劇が佐賀においても現実に起きてしまうことを、私達は非常に危惧します。
そこで、古川知事に対して、このことに対する抗議と再度の質問の場を持つこととしました。
2011年4月に飯舘村を訪ねた、鳥栖教会の野中宏樹牧師からも飯舘村の現実を訴えていただきます。
都合のつく方、ぜひお集まりください。
★2014年1月17日(金)11時〜抗議と質問書提出 佐賀県庁1階元気広場
11時半〜記者会見