昨日18日は玄海原発3号機MOX燃料使用差止裁判、証人尋問でした!
佐賀地裁は傍聴者であふれかえり、一部交代してもらって、裁判所に集まったほとんどの人が傍聴することができました。
5時間にわたった尋問の前半戦、九電側証人は「安全につくったから安全です」といわんばかりの陳述。原告側証人からの反対尋問には、自信なさげにもごもごと。裁判官からも何度も「もっと大きく話せ」と催促もされるほどの蚊の鳴くような声でした。「どこに書いてあるのか根拠を示してください」との裁判官の問いに、「...」絶句する場面も。
後半戦は、原告側証人として小山英之さんが証言台に立ちました。
小山さんは、ギャップ再開から燃料溶融に至る危険性を明快に指摘し、九電側弁護士からの難癖をつけるかのような反対尋問に対して毅然と回答しました。全国の核燃サイクルの動向に影響を与えうるこの裁判の、ヤマ場であるこの日の尋問のために、心血注いで前夜ギリギリまで入念な準備を弁護団とともにされてきました。本当に本当に大仕事でした。感謝しても感謝しきれないほどです。法廷内外から小山さんに送っていただいた“気”も届いたようです!
小山さんが明らかにしたMOX燃料の危険性、九電証人から飛び出した驚くべき回答や無責任な回答等について、今後、順次報告していきたいと思います。
18日は裁判、記者会見、報告集会と続き、明けて19日は熱心な記者のみなさん向けの学習会を開催、小山さんに再度レクチャーしていただきました。
裁判官も、記者さんも、熱心にこの問題に向き合ってくれています。私達ももっともっと勉強して、エッセンスを理解し、この裁判闘争の意義をさらに多くの人に伝えていかねばならないと、あらためて思われました。
9月19日結審、年内判決の見通しです。裁判に勝利することが、再稼働阻止、核燃サイクルの息の根を止めることにもつながっていきます。
避難計画の非現実さを明らかにしていく行動とともに、玄海原発の具体的危険性を争っているこの裁判をみなさんに知っていただく広報活動にも力を入れていきたいと思います。
座談会やお話会を、ぜひ開いてください!よろしくお願いします。
報告集会で閉会挨拶に立った荒川謙一副団長の締めくくりの言葉で締めたいと思います
「九電の無責任な態度を法廷の中でも外でも目の当たりにして、つくづく思うんです。−−私達は負ける気がしない!」