山口・新佐賀県知事へ面会要請行動 命に関わる原発問題、新知事が言葉通り県民に“寄り添う”のか、問われている!
1月26日、原発に反対している私達玄海原発裁判の会など佐賀県内6団体は、山口祥義・新佐賀県知事に対して「原発に危惧と不安を覚えている県民との対話の 場を設けてください」とする要請書を連名で提出しました。
(6団体=原発を考える鳥栖の会、玄海原発対策住民会議、さよなら原発!佐賀連絡会、九州玄海訴訟原告団・弁護団、プルサーマルと佐賀県の100年を考える会、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会)
原発問題は、県民の命、安全安心な暮らしに関わる県政の最重要課題です。にもかかわらず、古川前知事は真摯に県民の声に耳を傾けようとはせず、県民の不信感は増幅するばかりでした。
山口新知事が「原発再稼働の方向」と言う一方で、「県知事が判断する上で寄り添うべきだ」と発言されていることを踏まえて、「原発に不安を覚え未来の世代の命を大切にしていきたいという私達に寄り添って、直接面談し、対 話する場を設けていただきたい」という1点だけを、今回は要請することにしたのです。
知事にまっすぐ私達の気持ちを伝えたいことから、秘書課に連絡しましたが、担当課ということで、新エネルギー課、原子力安全対策課、消防防災課にまわされ、今日もこの3課が対応しました。
担当課「個別の案件に関してはいろんな要望があるので、担当課がお話を聞いて、要望があったことを知事に伝えることにしている。その後、どうするかはお答えできない」
私達の要請に対して、古川時代とまったく同じ回答しかしませんでした。
市民は口々に訴えました。
「前知事は“賛成派にも反対派にも会わないと言って、九電幹部や経済団体には会ってきたではないか」
「“やらせ”までして県民をだま し続けてきた。知事が代わった今、信頼回復のチャンスだ」
「子ども達に負の遺産を残してしまいかねないから、私達は声を出している。知事は“寄り添う”って言っているのに、あなた達が関所になっているのはおかしい!」
「避難訓練の際にも住民の寄り添う姿が見られた。ポーズだけとは思いたくない。私達は市民なりに一生懸命、勉強したりしてきた。みなさんもご存知だろう。そういう県民にも寄り添っていただけるよう、担当課のあなた達から知事に進言したらどうか」
「どうすれば会ってくれるんですか!」
返事は同じでした。
押し問答の末、「どうするか、回答は準備させていただく」とだけ回答。
“やらせ”の話には職員も苦笑いをしていましたが、あなた達自身がい まだに古川時代の悪しき反県民的姿勢の虜になっているんですよ!
県民に言葉通り寄り添うのかどうか、山口新知事の姿勢が問われています。
3日前に予定が決まるという急な設定でしたが、市民が20人集まり、メディアにも多数来ていただきました。
今後、引き続き、私達の命を預かる知事に対して、まっすぐに訴えていきます。
★STSサガテレビなどで報道していただきました。
http://youtu.be/5uYFVVfn3IE
市民団体「対話の場を」原発で知事に要請(2015/01/26 20:37)
玄海原子力発電所の再稼働に反対している市民グループが26日、山口知事あてに「対話の場」を設けるよう申し入れました。【申し入れする市民グループ】「原発に危惧と不安を覚えている県民との対話の場を設けてください」。申し入れをしたのは原発の課題に取り組んでいる県内6つの市民グループでつくる「新知事要請行動連絡会」のメンバーです。一行は県の担当者に対し、山口祥義知事に面談を求める要請文を手渡しました。そのうえで、原発に反対するわれわれと一度も会わなかった、と前の知事の対応を批判、県民の不信感を増幅させたと訴えました。市民グループの野中宏樹世話人は「その県民の不信感を払拭するためにも、信頼回復するためにも、ぜひ新しい知事には私たちと会ってい ただいて、直接知事に原発の問題についてのお考えをお聞きしたい」と話していました。市民グループは、原発問題は命に関わる県政の最重要課題であり、新知事と直接対話ができるよう交渉を続けていく方針です。