【「川内原発 老朽審査終わらず」佐賀新聞が投稿を掲載!】

 川内原発の老朽化の危険性と審査期日無視の違法性を佐賀新聞「私の主張」に投稿したところ、本日付で掲載されました。
政府交渉の場での規制庁官僚の酷い答弁も、県民のみなさんにはなかなか伝わらないので、なんとしても知ってもらいたい、自治体や議会でも問題にしていってほしいと願っての投稿です。


2か所だけ添削されてました。...
・元原稿のタイトル「川内原発 老朽化審査未了のまま再稼働はありえない」

→紙面「川内原発は老朽審査終わらず」
・末尾の文章「・・・住民の声に真摯に耳を傾け、理解を得られない限り、再稼働は中止すべきです。」

→紙面「住民の声に真摯に耳を傾けるべきです。」

「再稼働中止」という結論部分を変更されて、不本意ではあります。「佐賀新聞社の主張」ではなくて、「私の主張」なんだから、いいのでは?と思いますが、いろいろ事情があるのでしょう。他の部分はそのまま掲載してくれています。
5日夜に投稿して、このタイミングでのスピード掲載にも感謝です(以前、別投稿で2週間後に掲載されたこともありました)。
川内原発再稼働阻止に向けて、時間がありませんから!


以下、投稿原文です。


【川内原発 老朽化審査未了のまま再稼働はありえない】

再稼働準備が進められる九州電力川内原発1号機は、昨年7月3日をもって運転開始から30年が経過しました。
法令によれば、事業者は30年を経過する前までに高経年化(老朽化)技術評価を実施し、保守管理計画を策定し、規制当局によって認可されなければなりません。その審理はいまなお終わらず、続いています。


廃炉とされた玄海原発1号機が、老朽化によって原子炉容器が脆くなる危険性を専門家から指摘され続けてきたように、老朽化原発には様々な問題があり、劣化の状況をつぶさに確認する必要があります。福島第一原発事故が32~39年の老朽化が進む原子炉で発生したことからしても、これまで以上に慎重な対応が必要です。
にもかかわらず、国・原子力規制委員会は、九電による老朽化対策の申請さえなされていれば、認可までに何年かかろうと法的には問題ないとしているのです。規制庁担当官は6月29日に参議院議員会館での市民との交渉の場で「規則上、審理の結果の是非について要求していない」と述べました。申請さえすれば中身は何でもよいというのでは、何のための審査、何のための規制なのでしょうか。


自動車運転免許証のように有効期限が切れたら無効になるのは法治国家として当たり前です。とりわけ、ひとたび大事故が起きたら故郷を根こそぎ奪ってしまうような原発を規制する法令は最も厳格に適用するべきです。再稼働ありきの国の姿勢は許されません。
手続き上も安全上も問題がある川内原発の老朽化問題について、少なくとも審査が終わるまでは再稼働へ向けた作業を中止すべきではないでしょうか。


老朽化問題、火山巨大噴火対策、問題だらけの避難計画等々、不安を覚えた鹿児島の市民は、九電・国・自治体への要請活動等を必死に行っています。九電や国は法令を順守した上で、住民の声に真摯に耳を傾け、理解を得られない限り、再稼働は中止すべきです。