【川内原発２号機起動抗議行動！】

九州電力は、8月11日再稼働した川内原発１号機に続き、2号機も本日起動し、２１日にも発電・送電を開始しようとしている。川内原発の再稼働は、火山、地震、過酷事故対策、避難計画など、問題山積の上に、地元住民の理解も得ないままに再稼働を強行した。いまだ収束しない福島原発事故で、１０数万人と言われる人々が先の見えない避難生活を余儀なくされている。フクシマの甚大な犠牲を踏みにじるものであり、川内原発再稼働は断じて許すことができない。
安倍首相は、万が一原発で重大事故が起きた場合には、「責任を持って対処する」と明言したが、どのように責任を取るというのか。国はいかに無責任か国民を愚弄するものか、福島原発事故で明らかだ。もう国民は騙されない。
3.11の事故で国民は学んだ。「原発事故は起きる。」「原発事故は地球を滅ぼす。」「ほかの事故と全く違う、原発事故は厄介な放射能が生活圏に降り注ぐ。」そんな原発はいらない。

川内原発再稼働について、鹿児島県はじめ宮崎県、熊本県など各地の自治体議会から「再稼働というなら、住民にちゃんと説明せよ」と住民の当然の要求である陳情が採択された。しかし、九電は無視し続けている。原子力規制委員会の田中委員長は「安全とは言わない。審査合格は安全性を証明するものではない」と再三言っている。にもかかわらず政府は「審査の終わったものは、安全性を確認したのだから再稼働を進めていく」と3.11の教訓はみじんもなく、国・立地県・市町・事業者との責任のなすり合いは、甚大なフクシマの犠牲を受けても何ら変わっていない。

川内原発で事故が起きれば九州はおろか世界中に被害は及ぶ。玄海原発でも、玄海３・４号機の再稼働を九電は急いでいる。玄海原発でひとたび大事故が起きれば、私達の佐賀は勿論の事、隣県九州故郷が放射能によって汚染され、二度と帰れなくなる。命が傷つけられる。命の源である第一次産業は壊される。

今もなお福島では原発事故により避難生活を強いられて、いつ帰れるかもわからない人々が大勢いることを、私たちは決して忘れてはならない。
原発事故は二度と繰り返してはならない。そのために、国民の多くが再稼働に反対する中での暴挙強行を止めるまで、私たちは「原発はいらない」と声を挙げていく。

玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会