2011年12月25日に玄海原発4号機が止まったことで玄海原発の全基が止まって、今日で丸4年を迎えました。
原発がなくても電気が足りているということが誰に目にも明らかになりました。
「安倍政権と電力会社はフクシマの犠牲を踏みにじるな!原発は命の問題。再稼働は絶対に許さない!」と、玄海原発すべてが止まったこの日に広く市民に訴えるため、佐賀の街頭アピール&チラシ配布を行いました。
11月の裁判で意見陳述に立たれた福島県郡山市の橋本あきさんは福岡に避難している娘さんとお孫さんに会いに来られてたのですが、玄海を動かせてはダメ!と、佐賀まで急遽駆けつけてくれました。
原子力規制委員会が玄海に現地調査にやってきた時にゲート前で“仁王立ち”で抗議の意志を示した唐津の仲間も、4つののぼり旗を持って合流し、今日も仁王立ちで訴えました。
計8人で11時からお昼をはさんで2時間半、約600枚を市民に配布することができました。
チラシを拒絶する人、「大丈夫」といって受け取らない人(何が大丈夫なのか?)などもいましたが、「安倍さんはなんでも強引にやるね」などと私達のチラシに共鳴してくださる方も少なくありませんでした。
「原発の裁判があることは知っていたけど、どういうことですか」と聞いてくださった女性に、私達の想いを話すと、その場で「裁判を支える会員」にもなってくださいました。
こうやって、一人ひとりと出会い、話し、伝えていくために、私達は街頭行動や戸別訪問などを続けていきたいと思っています。
夕方には鳥栖駅前でも仲間がアピール行動を行いました。
以下、鳥栖チームの仲間からの報告です!
★12/25 16:00~16:30 安保関連法に反対するママの会 戦争反対サンタスタンディング
「本当に戦争はいけんもんね、女は命がけで子どもを産む、だけど戦争や喧嘩を男はしたがる。女がどんな思いで子どもを産むことが命がけだということを、男はわからんのやろか??」と70代の女性に声をかけられました。「メリークリスマス!」とサンタに扮し声をかけることで、笑顔が生まれて、そこから話が始まりやすかったです。
結構遠くからも、サンタがいることがわかったよ!と言われました。
★16:30~17:30 プルサーマル裁判の会 サンタスタンディング ビラ配り100枚!
ビラ配りって、何となく心が折れそうになるかな??と思ったのですが、Oさん、Kさんが声をかけながら、私はスタンディングで今日は玄海原発が全て止まってちょうど4年目であること、再稼動せずに廃炉へ!など、大きな声で話しながら、高校生などにも呼びかけながら「原発反対!!」と声を上げてくれた高校生三人組の男の子がいたり、不動産会社の営業マンさん達もサンタで登場!お菓子や飴を「お疲れ様です!」と配ってくださったり。
やっぱり、街頭に立つのって大事だな!!と思いました。
また、翌26日夕方は福岡・天神にてアピール行動を行いました!
年末の街行く人たちに、「イルミネーションがきらきらしていますが、原発が動いてなくても電気は十分足りてますね!」「玄海で事故が起きたら、ここ500万人の住む福岡県も避難を強いられて、もう帰れなくなるかもしれません」とアピール。
福島県いわき市出身の仲間も「おいしくて安全な九州産の食べ物を守ってください!」と訴えました。
チラシの受け取り率は悪くとも、話を聞いてくれたり、チラシを取りに近寄ってくてくれたりという方々もいました。
この国の「民主主義」や「司法の独立」が根幹から揺るがされている今日。
私達が行動することで勝ち取っていくしかありません。
急ピッチで進む玄海原発再稼働を止めるために、声をあげるのは今しかありません!
とにかく、私達自身が声をあげること!続けること!
すべての原発をなんとしても止めましょう!
★12月25日 玄海原発全基停止 丸4年★
安倍政権と電力会社はフクシマの犠牲を踏みにじるな!
再稼働を絶対許さない!
2011年12月25日に玄海原発4号機が止まりました。あれから丸4年、玄海原発はすべて止まったままです。
この期間、停電も起きず、原発が動かなくても電気が足りていることが誰に目にも明らかになりました。 もう動かす必要もないのです。 しかし、今、国と九州電力は玄海原発の再稼働に向けて着々と外堀固めを、市民の目に入らないところでやっています。
◆免震重要棟の建設を放棄
12月17日、九電は今年度中に作るとしていた川内原発の免震重要棟を作らないことを発表しました。
免震重要棟は2007年中越沖地震時の教訓に基づいて、泉田新潟県知事からの強い要請もあり、福島第一原発に設置されました。3.11の8か月前でした。地震の揺れに「耐える」耐震性だけでなく、「揺れ」自体から免れることのできる免震性があったからこそ、フクシマでは最前線で辛うじて対処することができたのです。東電社長自身が「あれがなかったらと思うとぞっとする」と国会で発言しました。
今年度中に建設予定としていた玄海原発の免震重要棟についても九電は「仕様の見直し中」というだけで工事は進めていないことが分かりました。テロ対処施設やベント施設などの設置期限も先送りするなど、市民の命の安全をことごとく無視しているのです。
◆1号機廃炉作業は被ばく労働の犠牲を伴う
12月22日、1号機廃炉計画が申請されました。廃炉は一般の解体作業のようにはいかず、被ばく労働を伴います。
①被ばく犠牲をしてもらう人が必ず必要だということを、電気を使ったものとして知らなければなりません。
②九電はこの事実を住民に説明すべきです。
③30年かかると簡単に言いますが、安倍首相も瓜生社長も私達も廃炉が全て完了したことを誰が確認できるのでしょうか。無責任な話です。
④脆性遷移温度98度で危険極まりない1号機の廃炉は当然ですが、再稼働のことが見え隠れします。
⑤廃炉のお返しに建て替え(リプレース)ということも言われていますが、「建て替え」=新設など許されません。
◆核のゴミは未来へのツケまわし
11月20日、「乾式貯蔵施設」の建設を検討していると九電は発表しました。そもそも、使用済み核燃料や廃炉に伴う放射性廃棄物の最終処分方法も決まっておらず、原発は「トイレなきマンション」です。原発を動かせば動かすほど、10万年もの管理が必要な、厄介な核のゴミが増えます。これらをすべて未来の人々へ無責任に押し付けることになるのです。これ以上核のゴミを増やさないためにも、再稼働の動きをただちに止めなければなりません。再稼働のための貯蔵施設建設など論外です。
11月28日、玄海原発避難訓練が行われました。福島の現実を踏まえない、甘い想定の形ばかりの訓練でした。
避難計画は、複合災害の想定なし、受入体制は数合わせ、SPEEDIによる予測をやめ実測で「被ばく」してからの避難、苦難を押し付けられる要援護者、30キロ圏外の避難は計画もなし...など、実効性のない酷い計画になっているのです。
◆今こそNO ! の声を !
今、安倍政権と電力事業者は、福島の甚大な犠牲を踏みにじり、なりふりかまわず全国各地の原発の再稼働を強行しています。
安倍首相は「国が責任をとって進める」と言いますが、東京電力福島原発事故では故郷を奪われ、命を傷つけられた人々への責任を誰も取っていません。取りようもありません! 田中俊一原子力規制委員会委員長は「原発は安全とは言わない」と開き直り。事故を起こしたら、放射能被ばくを覚悟せよと言っているのです。
国民をバカにするのもいい加減にしてほしいです。
原発は私達と未来の子ども達の命の懸かった問題です。 再稼働を許したら、次に止まるのは事故の時かもしれません。 私達は崖っぷちに立たされているのです。
今を生きる大人の責任として、原発をすべて止めるために、今こそ、声をあげていきましょう!