本日2月29日、玄海原発MOX燃料使用差止控訴審第3回口頭弁論が福岡高裁にて開かれました。
私たち控訴人弁護団は、MOX燃料とウラン燃料の違いについて、九電が「白抜き」の情報隠しなどによって立証責任を果たしていない点について糺してきましたが、いまだに反論をもらっていない点について再度反論を求めました。
しかし被控訴人・九電は「私たちの主張は従来からの主張のとおりだ。結審を求める」と言うばかりでした。
大工強・裁判長は、九電に説明を求めることもなく、
「ということだがよろしいか。では、これにて結審する。判決日は6月27日(月)13:10とする」
と、あっけなく判決日を指定しました。
裁判官が問題の本質をどこまで解っているのか全くわかりませんが、あとは裁判所の判断を待つしかありません。佐賀地裁のように、期待をいくらかでも感じさせながら完全不当判決だった例もありますから、“その時”まではどうなるかわかりません。
只ひとつ言えることは、国・行政がOKしたからいいのだというのであれば、司法の存在価値は無いのではないでしょうか。
3.11前、私たちはもともと「敗訴したって、そんなのは想定内敗訴だ。その不当性をじゃんじゃん訴えて運動していけばいい!」というつもりで始めた裁判です。
どんな判決であれ私たちは、プルサーマルを止める、再稼働を止める、核燃料サイクルを止めるため、
そして放射能に脅えずに安心して暮らせる未来を子ども達に引き継ぐために、運動を続けていきます。
澤山保太郎・裁判を支える会会長は報告集会の最後に
「権力を動かすのは運動の力だ。自分自身が先頭に立って闘おうという人間をつくっていくことが一番大事だ!」と訴えました。
一人ずつ仲間を増やし、一歩ずつ運動を強めていくうちに、向こうはボロを出し(今日の関西電力高浜原発4号機の停止のように!)やがては全ての原発を止めることは絶対できるのだと思います。
6月27日(月)13:10、福岡高裁、MOX控訴審判決。
ぜひご注目ください。
◆玄海MOX控訴審判決 6月27日(月)
13:10 福岡高等裁判所
12:10 門前アピール(予定)
13:10 判決
13:30 記者会見・報告集会(場所調整中)
なおこの週は、7月1日(金)佐賀地裁にて、<玄海行政訴訟、全基差止裁判、仮処分裁判>
7月2日(土)福岡・ふくふくプラザにて、『年次活動報告会』
もあります。大きな節目の1週間になると思います。みなさま、今から予定を入れておいてください!
今日も駆けつけてくれた仲間のみなさん、ありがとうございました!
※佐賀地裁、次回法廷は4月22日(金)です。
※スケッチ:九電の姿勢を糺すわが原告弁護団
左席=控訴人(原告)弁護団、右席=被控訴人(被告九電)弁護団
※MOX裁判の詳細については、下記をご参照ください。
◆控訴声明
http://saga-genkai.jimdo.com/2015/04/04/玄海mox裁判不当判決に控訴しました/
◆控訴審の進行状況
http://saga-genkai.jimdo.com/裁判について/裁判最新情報/
裁判書面
※過去分はコチラから