2月2日付の知事からの回答書について、パネル展会場でも問題点について赤枠でコメントを入れて閲覧できるようにしていました。
全体に県民の命を守る意識が感じられない回答で、問題だらけですが、“3.11”後の基本認識としてあまりに酷いものがありましたので、紹介します。
それは、通しページ番号で13ページ(記載されているページは10ページ)の最下部、スクリーニング(放射能汚染検査)についての質問です。
*******************
<質問>
「(スクリーニング会場には)最悪の想定で何台何人来て、時間はどれかかるかについて、お答えください」
<知事回答>
「原子力災害は想定外の事象が起こった場合に発生するものであり、最悪の想定について、具体的な想定ができるものではない」
*******************
知事の言葉--
「原子力災害は想定外の事象が起こった場合に発生する」。
「想定外ではすまされない」のが3.11の大きな教訓だったのではないでしょうか。
再稼働を容認するにしても、せめて、できうる限りの最悪の想定をすべきでしょう。
スクリーニングは放射能被害の拡大を防ぐうえで極めて重要です。
「県民の安全を守ることが知事である私に課された使命」(知事回答:5ページ)を放棄しているということです。
このような言葉をためらいもなく使ってしまうことに、怒りを覚えます。
現在、佐賀県は「玄関で立ったまま要請書を受け取る」対応から、「部屋に入って30分間、座って要望は聞く」という対応になりましたが、「話し合い」の場は拒否され続け、文書でのやりとりのみとなっています。(しかも、回答が来るのは4か月後。)
知事の姿勢、認識の一端が回答文書にはよく表されているので、「中身がない」とバッサリ切って捨てるだけでなく、その言葉も捉えて徹底追及していきます。