5年を迎えた3.11に際して、佐賀・アバンセにて「3.11福島原発事故と玄海原発-水と生活、子ども達を守るために-」パネル展を6日間(8~13日)開催しました。
座談会で使っていたスライドを基に、「福島は今」「玄海は今」「被ばく労働」「私たちにできること」という構成でパネルを作成し展示しました。
来場者は仲間はもちろんのこと、他の催しでアバンセに来られた「通りすがり」の方も少なくありませんでした。お子さん連れの若い夫婦など新聞・テレビで見てわざわざ来られたという方も何人もいました。
時が止まったままの避難区域内の町の様子、増えつづけるフレコンバッグの山、核と原発が同じ原理だという図解、玄海事故時の放射能汚染地図、避難訓練の現場で見た問題点などをじっくりと見入っていただきました。
反響が大きかったのが、ウラン鉱山周辺住民の被ばく被害のパネルでした。「誰かの命を犠牲にし続けているのが原発」なのだという、私たちが原発に反対する一番の理由を訴えることができました。
来場者とは、スタッフがそれぞれの言葉で立ちながらの「座談会」をできたように思います。「一人ひとりに伝えていくこと」、そして繋がっていくこと、これが私たちの活動の原点であることを再確認できました。
3月11日14時46分には、その場にいたメンバーで、犠牲者への祈りと脱原発への誓いを込めて黙とうしました。
3月12日にはパネル展を行っていたギャラリーの前のホールで、佐賀県平和運動センター主催の福島連帯集会が行われました。南相馬市で障がい者福祉施設を運営される青田由幸さんが、ほとんど住民が避難する中、取り残された高齢者、障がい者のサポートや救援を行った時の過酷な現実をお話されました。
続いて、裁判の会から、玄海の避難計画について報告をさせていただきました。
放射能をまきちらされ、大地や海、生活や地域社会が破壊された福島の現実を直視するのなら、最大の教訓は原発をすべてなくすということ以外にありえません!
報道
●朝日新聞
●佐賀新聞
●サガテレビ