玄海原発再稼働が刻一刻と迫る中、山口祥義佐賀県知事は玄海原発再稼働について、10月17日に予定している知事と全20市町長と一同に会する「佐賀県GM21ミーティング」において、市長・町長らの意見を聞くとしています。
私たちはその前に、佐賀県内全20市町の市長・町長に対して「命とふるさとを奪う玄海原発の再稼働は絶対に認められない」との思いをまっすぐ伝えにいこうと、要望書と問題点の資料を緊急ですが提出してまわることとしました。
【①佐賀県内全20市長首長要望行動スタート!~佐賀市、小城市、嬉野市/1日目】
今日は佐賀市、小城市、嬉野市を訪れました。小城市では江里口秀次市長ご本人、嬉野市は副市長、佐賀市は消防防災課長に対応いただきました。
玄海原発で事故が起きたら放射能が偏西風に乗って日本列島が放射能に襲われることになるというシミュレーション動画を見てもらうと、みなさん息をのんでおられました。
原発は命の問題だということ、福島原発事故が終わっていないのに再稼働はありえない、という私たちの思い(全国の仲間の思い)がいくらかでも伝わったことを祈るばかりです。
それぞれの自治体の住民や議員含めて、佐賀市8人、小城市8人、嬉野市5人の仲間でまわってきました。県南の鹿島市出身で神奈川県からこの行動のために駆け付けたTさんは、佐賀県の面積が福島県の面積の5分の1以下であることを手作りの地図で示しながら、「原発事故が起きれば佐賀県は壊滅。ふるさと佐賀の自然・大地を守ってほしい」と熱烈に訴えてくれました。
明後日までに計16自治体、残りは来週中にまわることにしています。
ぎゅうぎゅう詰めの日程ですが、「再稼働を基本」とする佐賀県知事を包囲するために!
再稼働阻止へ!今動くしかありません!
★日程は以下です。
10月12日(水)11:00 佐賀市 消防防災課
14:30 小城市 市長本人
16:00 嬉野市 総務部長
10月13日(木)08:30 神埼市 市長本人
10:15 吉野ケ里町 町長本人
11:30 みやき町 副町長
13:00 基山町 総務課
14:00 鳥栖市 総務課
16:00 鹿島市 総務部長
17:00 太良町 総務課長
14日(金)09:00 大町町 総務課
10:00 江北町 総務課
11:00 白石町 町長本人
13:00 多久市 秘書課
15:00 唐津市 秘書課
16:30 玄海町 総務課
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◆NHK佐賀
【市民団体が再稼働反対要望】(10月12日 18時44分)
https://youtu.be/yifESNowSKw
九州電力・玄海原子力発電所の再稼働について佐賀県の山口知事が県内の市長と町長から意見を聞く会議が来週、開かれるのを前に、市民団体が市長と町長に対して再稼働に反対するよう要望する活動を始めました。
玄海原子力発電所の再稼働をめぐって山口知事は、今月17日の会議で、県内20の市と町のすべての市長と町長から意見を聞くことにしています。
これを受けて、佐賀県で活動する市民団体は市長と町長に再稼働に反対するよう要望する活動を始め、12日は小城市の江里口秀次市長に要望書を手渡しました。
要望書では、▼東京電力・福島第一原子力発電所の事故原因が検証されていない▼現在の避難計画では命が守れないなどとして、「原発はエネルギーの問題、経済の問題以上に命の問題だ」としています。
江里口市長は「原発はもうやめようという総意はあると思うが、代替のエネルギーや廃炉にかかるコストも大きく現実的な方法を皆で考えていくべきだ」と話していました。
市民団体はきょう佐賀市と嬉野市にも要望書を提出していて今後、すべての市と町に要望を行うとしています。
石丸初美代表は、「福島の事故を2度と繰り返さないよう市長や町長の皆さんが、住民を守る立場として向き合ってもらいたい」と話しています。
10 月 10 日付佐賀新聞の県民世論調査では、玄海原発再稼働反対が 50.8%にのぼり、県民の不安が浮き彫りになりました。住民の命と財産を預かる貴職の立場で、知事や国に対して声をあげていただきたいのです。
【② 神埼市長も再稼働反対!佐賀県全首長要望行動・2日目】
10月13日、佐賀県内全20市町首長への再稼働反対要望行動、2日目。
昨日の3市町に続き、今日は県東部の基山町、鳥栖市、みやき町、吉野ヶ里町、神埼市、県南部の鹿島市、太良町、東端から南端まで7市町をまわってきました。
神埼市長、吉野ヶ里町長はご本人に対応していただきました。
神埼市長は「再稼働反対」。サガテレビも報じてくれました。
昨日の嬉野市副市長の「原発稼働は疑問」発言もありました。
実は、神埼市長と嬉野市長は今年3月の佐賀新聞のアンケートで「再稼働反対」を唯二人だけ表明していた(その後、伊万里市長が反対に転じたのはご存知のとおり)ので、今回の行動で最重視していました。
首長の「反対」姿勢があらためて報じられたことの意味は小さくないと思います。
小城市長は「脱原発首長会議」メンバーでありながら「再稼働容認」なので、昨日も論点をずらしたような印象です。
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◆サガテレビ
【市民団体 神埼市に再稼働反対要望】(2016/10/13 16:19)
https://youtu.be/PK8po-rH8CE
玄海原子力発電所の再稼働の判断に向け、知事が来週、県内20市町の首長と意見交換をするのを前に、市民団体が神埼市を訪れ再稼働に反対するよう求めました。神埼市を訪れたのは原発再稼働に反対する市民団体の石丸初美代表らです。玄海原発の再稼働の判断に向け、来週17日に知事が県内20市町の首長と意見交換するのを前に、12日から全ての市町を訪ね再稼働に反対するよう求めているもので、13日は、神埼市の松本茂幸市長に要望書を手渡しました。要望書では、福島の原発事故は事故原因が検証されておらず、その状況での再稼働はありえないなどとした上で、原発はエネルギーや経済の問題以上に命の問題だと訴えています。松本市長は「市民を守る立場として安心の担保はまだなく不安であることに変わりはない。現段階での再稼働には反対」と回答しました。市民団体は13日、このほか6市町を回る予定です。
(10月13日追記)
【③ 佐賀県全20市町首長要望行動・3日間で16市町をまわりました】
10月14日、佐賀県内全20市町首長への再稼働反対要望行動、3日目。
県南の大町町、江北町、白石町から北上し、多久市、唐津市、玄海町の6市町をまわってきました。
メンバーは入れ替わり立ち代わり地元の仲間も参加して最大4人、最大8人。おつかれさまでした。
白石町では町長本人に対応していただきました。
各市町の担当者は、私たちの思いをじっくりと聞いてくれました。
立地の地元の唐津や玄海などでは、突っ込んだ話もできました。(別途紹介します)
3日間で16市町をまわり、メディアも連日取り上げてくれたこと(神埼市長も反対表明!)で、17日知事と20市町とのミーティングを前に、首長に市民の思いを伝えようという目的を一定果たせたかなと思います。
今日いくつかの役所で「県からは再稼働状況の説明をするだけで、市町に意見を求めないのでは」という話も聞きました。当日、市長・町長の意見をどう表明するのか、知事がどう耳を傾けるのか、注目です。
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◆サガテレビ
【市民団体が玄海町に再稼働反対の要望書】(2016/10/14 19:32)
(動画)https://youtu.be/btUYfWneAQA
玄海原子力発電所の再稼働の判断に向け知事が来週、県内20市町の首長と意見交換するのを前に市民団体が立地自治体の玄海町を訪れ再稼働に反対するよう求めました。玄海町を訪れたのは原発再稼働に反対する3つの市民団体です。来週17日に、知事が県内20市町の首長と玄海原発の再稼働の判断に向けた県の進め方などについて意見交換するのを前におとといからすべての市町を訪ね再稼働に反対するよう求めているもので、14日は、岸本町長あての要望書を西管理統括官に渡しました。要望書では、岸本町長に再稼働反対の声をあげるよう求めるとともに、福島の原発事故は原因が検証されていない、現在の避難計画では命は守れないなど8つの問題点を挙げています。これに対し西管理統括官は「町長に伝える」と応じ、この後、両者は避難計画などについて意見を交わしました。
(10月14日追記)
■その他関連報道
◆西日本新聞
◆佐賀新聞
◆西日本新聞
【④ 佐賀県内全首長会議:伊万里市長、神埼市長が再稼働反対を表明】
10月17日に開かれた佐賀県知事と県内全市町長が集まるGM21。
再稼働について知事が首長達からの意見を聞く場となりました。
伊万里市長があらためて「規制基準に合格したからといって安心の担保は得られない。市民の不安の声が大きく、私は市民の不安を代弁して再稼働反対といっている」と発言しました。
続いて、13日に私たちとの面談の中で再稼働反対を明言した神埼市長も反対立場から「九電が『99.99%安全』というなら、事故時の補償はどうするのか納得のいく説明を」と発言。
明確に反対した伊万里市長、神埼市長以外にも4人の首長が慎重な意見を表明しました。
それぞれ「核のゴミ」「避難計画の実効性のなさ」「福島事故の総括がない」などの問題点を指摘しました。これらの解決と、住民に納得のいく説明なくして、再稼働に突き進むのはあまりにも無責任です。
県民世論調査でも「再稼働反対」の声が高まっています(反対50.8%:賛成39.3%、佐賀新聞10月10日)。
知事は各市長・町長の不安の声、何よりも住民の気持ちに寄り添って、玄海原発再稼働を止めさせるべきです。
◆佐賀新聞報道
【玄海原発再稼働「不安」「必要」 20首長、知事に意見】(2016年10月18日 10時22分 )
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本日20日は「再稼働反対」要望行動で残っていた伊万里市、武雄市、有田町をまわってきました。
伊万里市総務部長は「17日のGMでは再稼働反対の意を、市長として知事に初めて直接伝えた。口火を切って会議の流れをつくった。そしたら神埼市長も言ってくれた。新潟県知事選の結果もある。みなさん達の運動の結果でもありますね」と言ってくださいました。
石丸代表は「塚部市長の再稼働反対発言に拍手した。一人ぼっちにさせてはならないと思い、ポスティングを伊万里市最北部の波多津から始めた。今回GM21があることを聞き、もう一人でいいから塚部さんと同じく反対を言う人が出てほしいとの思いで、すべての市町をまわった。神埼市長はカメラの前ではっきりと反対と言われた。首長がそう言ってくれるよう、やっぱり住民が言っていかないといけないと思います」と話しました。
武雄市の担当課長からは「上からの情報だけでなく、こうした情報を届けてくれるのはありがたい」と率直な意見交換をすることができました。
知事は国から話があった段階で、あらためて市町長らの意見を聞くとしています。
知事、市長、町長に対して「命を守るために再稼働反対」との私たちの思いと情報をどんどん伝えていきましょう!
再稼働止めることができるか、私たち一人ひとりの動きにかかっています!
(10月22日追記)
【⑤ 「母親は子どものために。首長は住民のために!」~佐賀県内全20市町首長へ再稼働反対要望行動を終えて~】
今日は上峰町を訪ね、総務課長に「玄海原発再稼働に反対してください」の要望書を手渡しました。
これで、佐賀県内全20市町要望行動を終えました!
全市町要望行動を終えての、石丸初美代表のコメント動画を御覧ください。
(上峰町長への要望行動後、そのまま来客用のお部屋を使わせていただき、新聞社のインタビューを受けました)
◆「母親は子どものために。首長は住民のために!」
<石丸初美・裁判の会代表 佐賀県内全20市町首長へ再稼働反対要望行動を終えて>
https://www.youtube.com/watch?v=WzFF4hS9VmY
8月の安定ヨウ素剤要請に続いて、今回、GM21(佐賀県知事・市町長ミーティング)を前に緊急に佐賀県内全20市町をまわりました。
4市町では首長本人と直接お話しでき、中でも神埼市長にもしっかり受け止めて「再稼働反対」を発言していただきました。
原発問題は市民が役所に来ると「何事ぞ?」と思われてきたし、玄海・唐津以外の佐賀県東部や南部などは原発から遠く、当初戸惑われていましたが、2012年以降、特に2014年に避難計画での取り組み以降、私たちが二度三度まわるうちに、首長さんも担当者の方も、私たちにしっかり向き合って、情報もきちんと受け止めてもらっているなと感じました。
首長がいらっしゃらなくても、課長さん達が「本当は会ってほしかったんですけど」なんて、心からおっしゃっていただくこともありました。
嫌われながらの運動ですが(笑)、伝わってきたなと。今まであきらめないで、やってきてよかったです。
原発は生活問題です。
主婦の感覚です。育児や食生活のことと同じです。
主婦は分かれば、絶対ひきさがれない。私がそうでしたから。
このおばさんはそういうふうに心配しているんだなというのが、少しずつ分かってきてもらえました。
私は自分の子ども4人のためにやっています。うちの子らをどうするんだと。
首長さん達は自分が当選させてもらった自分の地域の住民の命と財産を守ってください、と安倍さんに言える。そういう立場にあると思います。
それは誰も阻むことはできません。何やってくれるんだ、九電さん、山口知事!って言えるんです。
知事は83万県民に何てことをするのだと、沖縄県知事のように言えるんです。
母親は子どものために。知事は県民のために。首長は住民のために。
首長さん達にはそういう立場であることを十分発揮してもらいたいです。
神埼市長も言っておられたように、私たちは安心して暮らしたい、ただそれだけなんです。
(10月22日追記)