12月16日、玄海原発行政訴訟第12回口頭弁論、玄海全基運転差止裁判第19回口頭弁論が佐賀地裁にて開かれました。
最大の争点となっている基準地震動の過小評価問題について、武村弁護士は弁論の中で「過小評価となる誤りを国がずっと放置してきたことが問題だ!そのことを法廷で明らかにしてきた」と語気を強めて訴えました。
もう一つの大きな争点、配管の損傷が重大事故に及ぶ危険性について、九電は前回ようやく配管検査の具体的な手順を示しましたが、「10年で25%」の配管しか検査しないこと(つまり寿命の40年でやっと一巡する)など、現在の検査体制の下では配管の内側で損傷が進んでいてもわからないということ、ひび割れが2号機で偶然に見つかった後も検査体制が何ら改善されていないことが具体的に分かってきました。
法廷後の報告集会では今年1年の法廷内外の活動を振り返りながら、迫る再稼働阻止に向けて、情勢や行動の意義を皆でシェアしました。
全基、行政に加えて、仮処分、MOX(終了)の4つの裁判を闘ってきた私たちは、今年で9回目となる法廷でした。
6月にはMOX控訴審不当判決がありましたが、10月には仮処分4号機追加提訴も起こすなど、勝つまで私たちは闘い続けるから、絶対に負けません。
新年1月16日には仮処分が終結(結審)し、3月までには「決定」が出される見通しになっています。
高浜原発再稼働を止めた今年3月の大津地裁の仮処分決定に続き、玄海再稼働を止める決定を勝ち取るために、みなさんのご注目とご支援が必要です。
1月16日には、佐賀地裁にぜひお集まりください!
また、来年は1、2、3、5、6月と毎月のように裁判日程が入ってきました。
玄海原発をすべて止めるため、裁判を支えるために、みなさんのおチカラをぜひお貸しください。
よろしくお願いいたします。
1月16日(月)15:00~仮処分第24回審尋(終結)
6月16日(金)14:00~行政第14回口頭弁論