2月10日、玄海原発全基差止裁判第20回口頭弁論が開かれました。
雪と底冷えする寒さの中、傍聴に集まられたみなさん、おつかれさまでした。
原告は今回の書面において、かつて一次冷却系の配管にひび割れが生じていたことを見過ごしていた問題について、被告九州電力がその後も損傷を未然に防ぐような検査態勢になっていないことなどを指摘、被告が技術基準規則18条と19条への適合性について「相当の根拠を示した立証がないため、玄海原発には具体的危険性があることが事実上推認される」と陳述、主張立証責任を明確に示したうえで運転差し止めを求めました。
被告は基準地震動の過小評価問題について原告に反論する書面を出し、その中で「熊本地震で観測されたような大きな揺れが2回続けて発生する可能性は極めて低い」などと陳述しました。
次回以降に証人調べなどを含めた立証の段階にうつるかどうかを次回協議することとなりました。本裁判も問題点が収れんされてきて、重要な局面にさしかかっていると言えます。
裁判後の報告集会では、急加速する再稼働「地元同意手続き」の動きと、「県主催説明会」の事前学習会などの行動計画をみなでシェアしました。
次回口頭弁論は5月12日(金)14時~です。
(玄海行政訴訟第13回口頭弁論は3月17日(金)14時~です)
先月終結した再稼働差止仮処分については、3月末までに決定が出る見通しです。
https://saga-genkai.jimdo.com/2017/01/16/a/
再稼働を止める!原発をすべて廃炉にする!
私たちの確固たる意志が裁判官に届くよう、さらに声をあげ、行動を強めていきましょう!
玄海再稼働差止仮処分決定へのご注目をお願いいたします。