【怒!玄海町長「(再稼働同意を)やっちゃいました」】
フクシマの教訓を踏みにじるな!再稼働許さない!
岸本英雄玄海町長は今日3月7日午前、玄海原発3・4号機再稼働に同意しました。
直後のマスコミの取材に対して「(同意を)やっちゃいました」と述べました。
玄海町民のみならず全国民の命のかかった重大な問題に対して、なんと軽々しく、人々をバカにした言葉でしょうか!
煙に巻かれた前日の6日に続き、今日も仲間3人が玄海町役場に駆けつけ、ただちに町長宛に「フクシマの教訓を踏みにじるな!同意の撤回を!」とする抗議文を提出しました。
石丸初美代表「住民の代表として選ばれた立場ならば福島のことを学ぶべき。それを何も学んでいない判断としか言いようがない!」
※写真1=6日、町長は「今日は体調が悪いから」と、同意表明せず。抗議の意を示そうと駆けつけた市民を煙に巻きました。
写真2=7日も石丸初美代表ら3人で駆けつけ、抗議文を提出。警備体制が尋常でありませんでした。
【玄海町長「同意」抗議!直後に駆けつけた石丸初美代表からの現場報告】
3月6日、7日と玄海町役場に駆けつけました。
岸本町長が九電社長に同意を伝えたのは、電話だったそうです。私たちの命の係わる重大な決断を電話一本で返事するなんて、信じられません。
昨日同意しなかったので、今日かもしれないと思いながら、情報を待っていました。
パネル展と重なっていたので、行ける人が限られていましたが、Oさんと二人で行ってきました。
玄海のAさんにも参加していただきました。
役場に着いたら、玄関から二階まで大勢の職員を動員して背広の人や作業服の人が入り交じり、廊下に立っていました。
私は「今日は誰か大臣でも見えるのですか」と聞くと、言いにくそうに「いえ、あの~反対派の人が来るといけないので、その~」と、私たちのことでした。
結局私たち3人だけでした。
でも、急きょでしたが課長が快く対応してくれました。
マスコミも「今日は3人ですか」と聞かれたので「昨日休んで議会傍聴に来たので、仕事しながらの運動なのでみんなみんな連日は休めないんです。それとパネル展も重なっていまして」と状況を伝えました。
抗議文提出は12:45くらいでしたが、14:00からの記者会見席で、記者さんが「さっき市民から出された抗議文を、町長はどう受け止めるのか」と聞いてくれたらしく、町長は「自分が生きている間は、原発は動かすことにする」「反対派の人は、電気がなくては困る人のことをわかっているのだろうか」と言われたそうです。
「電気を使うなという運動はしていません。原発でない電気にしてください。いろんな電気はあります。今、現に原発なしで困っていません。」ということを話したら、記者さんも「そうなんですよね」と解ってくれていました。
今後の再稼働の手続きは、知事の同意が焦点です!
16日(木)佐賀県原子力特別委員会、18日(土)GM21(知事と20市町首長の会)には、誰でも傍聴できます。
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◆岸本玄海町長“再稼働同意”表明 サガテレビ2017/03/07 18:47
https://youtu.be/juI9tpguJtw
きょうまずは、九州電力の玄海原子力発電所3、4号機の再稼働に関するニュースです。原発の地元・玄海町の岸本町長は7日午前、再稼働への同意を九州電力の瓜生社長に正式に伝えました。今後は佐賀県の判断時期が焦点となりそうです。
【玄海町・岸本町長】「(再稼働同意を)するかしたかって…やっちゃいました。もうそれ以上はちょっと言えません」玄海原発3、4号機の再稼働について地元・玄海町の岸本町長は7日午前、正式に同意すると九州電力の瓜生社長に直接電話で伝えました。【玄海町・岸本町長】「日本のエネルギー計画の中の一翼を担っているわけですから、その誇りをわれわれ玄海町民はなくすわけにはいかない」再稼働をめぐっては先月24日、町議会がすでに賛成多数で同意しています。今回の同意について町民は…【玄海町民】「私はあまり関心がない。安全だったら良いんじゃない」「あーの、こーの言ったって一緒。嫌と言っても何と言っても反対したって。願わくば何もないようにしてほしい」これに対し、九州電力は「玄海町長の判断に感謝している。引き続き地域の皆さんへの丁寧なコミュニケーション活動に努めていきたい」とコメントしています一方、脱原発を訴える市民団体は7日岸本町長あての抗議文を手渡しました。
【脱原発の市民団体石丸初美さん】「住民の代表として選ばれた立場ならば福島のことを学ぶべき。それを何も学んでいない判断としか言いようがない」今後の焦点は、佐賀県の同意の判断時期です。これについて県議会最大会派の自民党は、現在開会中の議会での判断は難しいという考えを示しています。一方、山口知事は…【山口知事】「(玄海町は)独立した自治体として一生懸命向かい合って出された結果だと思う。私は佐賀県知事としての判断をしかるべき時期、まだ見通せませんけれども、しっかりとしていきたい」山口知事は、具体的な判断時期を示さず、今月18日に、県内すべての自治体の市長や町長から再稼働に関する意見を聴き、最終的に判断したい考えです。一方、原発から半径30キロ圏内で再稼働に反対している伊万里市の塚部市長は、「周辺自治体への配慮もお願いしたかった。今後は知事の判断を注視したい」とコメントしています。
抗 議 文
フクシマの教訓を踏みにじるな!
玄海原発再稼働同意の撤回を!
2017年3月7日
玄海町長 岸本英雄 様
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会
玄海原発反対からつ事務所
今を生きる会
私たちは、本日、貴職が玄海原子力発電所3・4号機の再稼働について同意したことに強く抗議します。
田中俊一原子力規制委員長は「審査はするが安全とは申しあげない」と事故が大前提の発言をしています。私たちは「玄海原発も事故は覚悟してください」と言われているのです。
貴職は、福島の甚大な犠牲から何を学んだのですか。ひとたび原発の過酷事故が起きると、山や川や大地や海、そこに生きる動物や住民は家を捨て、ふるさとを捨て、一緒に通った学校にも戻れず、何の罪もない住民の生活を奪い去り、先の見えない壊滅的な地域になる。それを、わが国で起きた福島原発事故が教えてくれたのではないですか。なぜ学ばないのですか。命を何より優先すべきです。経済でもエネルギーの問題でもありません。
地方自治体そのものが機能せず、6年経っても9万人もの人々が家に戻れずにいるようなことは、原発事故以外にはないのです。その帰還条件は「福島県だけは20ミリシーベルト/年」という他県の20倍もの被ばくを強いられるということになっています。事故が起きれば佐賀県民は、被ばくを我慢しろというのですか。岸本町長は判断責任者として、玄海町民と佐賀県民にこそ、了解を得てから同意すべきではないですか。
先日、県内5会場で「原子力発電に関する県民説明会」が行われましたが、どの会場も住民からは「原発に対する不信と不安」「フクシマをなぜ学ばないのか」と怒りの訴えが噴出しました。
原発はあまりにも人道的に許されないことがまかり通っていることに、心から憤りを禁じ得ません。放射能の被害は水や食べ物に大きく影響を与え、人や生きものの健康被害につながり、未来永劫に押し付けてしまうと知ったから私たちは訴え続けているのです。
重大事故が起きたら、真っ先に被ばくの危機にさらされるのが地元住民だと思いませんか。貴職の判断は、住民が自然豊かな玄海町に二度と戻れない里になるかもしれない、未来の社会まで決めてしまう重い責任があると自覚を持っていただきたい。
玄海原発で事故が起きれば被害は玄海町にとどまりません。佐賀県内はもとより福岡、長崎、ひいては世界中の人々の生活に影響を及ぼすことは、フクシマで明らかとなりました。その人々の命と財産に貴職の判断が大きな影響を与えるのです。
玄海原発3・4号機再稼働同意の撤回を強く求めます。
<賛同団体>全国から134団体(別紙)