原発5キロ圏も含み市内一円が30キロ圏に入る唐津市に対して、
唐津市は7つの離島を抱えていますが、
これではいざ原発事故が起きた時に、
唐津市長は玄海原発再稼働について近日中に「意思表明」
長崎県松浦市鷹島は5キロ圏外ですが、市として県に要望し、
こうしたことから、
緊急要請のため昨日17時過ぎに時間が確定し、
唐津市議会議長宛にも同じ要請を行いました。
3月31日の政府交渉で得られた確認点を最大限活用させていただ
また、11日から13日に臨時佐賀県議会が開かれるのを前に、
要請・質問書
避難計画に実効性もないまま 再稼働は許されない
再稼働判断前に離島等に安定ヨウ素剤の事前配布を求めます
2017年4月7日
唐津市長 峰達郎 様
唐津市議会議長 田中秀和 様
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会
玄海原発反対からつ事務所
国は原子力災害対策指針に基づいて、PAZ圏(5キロ圏)の住民に対しては、避難に際して服用が適時かつ円滑に行うことができるよう安定ヨウ素剤を事前に配布することとしています。PAZ外で唐津市には7つの離島があります。
私たちは、去る3月26日馬渡島(玄海原発から約9Km)を訪問しました。島民の方に話を聞きました。「島から唐津港までの避難は、定期船でピストン輸送と聞いているが、事故が本当に起きたらみな自分の船で逃げる。しかし、港に船をつなぎとめる"もやい"が足りないから無理です」「ふだんは長崎方面に仕事(漁)でいないことが多いから、直ぐ逃げたくても船がない。避難訓練したところで、島を出ることができるかどうかが一番の問題」「原発など要らん。でもこの不安の気持ちをどこに言うてよかかわからん」と嘆きに見えました。島の世話人の方も、ヨウ素剤を診療所に備蓄されていることは知りませんでした。
玄海原発で万一事故が起きたら、島の診療所の医師が配布するとなっていますが、常時医師がいる島ばかりではありません。島に唐津市の職員もいないと聞きました。また、山の上から降りて来なければ一時避難施設には辿り着けません。
私たちは3月31日、ヨウ素剤の事で政府交渉をしました。政府の回答は、「離島や災害等で孤立する可能性のある地域での事前配布については、自治体が必要性を判断すれば事前配布をしてもいい」と、自治体からの要請があれば基本的に認めると回答しました。玄海原発から30km圏内の鷹島(長崎県)は、避難の際に原発に近づくことになるため、長崎県から要望があり、島民に事前配布しています。松浦市は自治体として、住民の命に係わることだけに当然のことを実行しているということでした。
数多ある核種のうち唯一、放射性ヨウ素だけは安定ヨウ素剤を服用することで体内への取り込みを阻止し、甲状腺を守ることができます。これら最低限住民の身を守るための安定ヨウ素剤についてなんの準備もなく、再稼働を進めることは許されません。
以下、質問と要請をいたします。
【 質問事項 】
3月31日の安定ヨウ素剤の事前配布求める政府交渉では、以下の点を確認しました[別紙資料参照]。
①離島や自然災害で孤立する可能性のある地域では、住民に安定ヨウ素剤を事前配布することを基本的に認めています。規制庁と内閣府は、佐賀県からは要請がなく、長崎県からは要請があったため鷹島で事前配布を実施していると述べています。
<質問1> なぜ、唐津市は要望しないのですか。
②幼稚園や保育所等での事前備蓄、幼稚園等に通っていない子どもたちへの事前配布について、規制庁と内閣府は基本的に認めています。
<質問2> 唐津市はなぜ子どもたちへの事前配布を実施しないのですか。
これら最低限住民の身を守るための安定ヨウ素剤についてなんの準備もなく、再稼働を進めることは許されません。
【 要請事項 】
玄海原発の再稼働を認めるかどうかを判断する前に、
1.全ての離島、自然災害で孤立する恐れのある地域で、住民に対して安定ヨウ素剤を事前配布すること。
2.少なくとも30キロ圏内の学校・幼稚園・保育所、病院、福祉施設等の要援護者施設に安定ヨウ素剤を配備すること。
3.幼稚園等に通っていない子どもたちに、ゼリー剤を含めて安定ヨウ素剤を事前配布すること