【バーモントヤンキー原発を止めた市民から、佐賀県知事と県議会へ「再稼働ではなく廃炉を」要望書】

全国の反原発仲間が佐賀の状況を世界中に広めてくださったところ、アメリカのバーモントヤンキー原発を止めた市民の方が佐賀県知事と議長へ要望書を書いて送ってくださいました!

原発を止めて、きれいな空気、きれいな水を取り戻したそうです!

希望の光の見えるメッセージです。

県庁前集会でも紹介しました。

佐賀県も、未来のために、玄海原発永久停止を!

 


Date: 2017/4/10, Mon 22:33

Subject: Decommission, do not restart closed reactors

要望書:停止中の佐賀県の原発を再稼働しないで下さい。

再稼働ではなく廃炉を。

山口佐賀県知事殿

佐賀県議会殿

拝啓

私は米国北東部の小さな州、バーモントの住人です。バーモントには原子炉が一機あり、福島で水素爆発を起こしてメルトダウンしたものと同じGE社のマークIです。この原子炉は2014年に永久に停止しました。バーモントでもフクシマと同じ事故が起こらないようにと、市民が懸命に反対した結果です。それでもまだ42年間にたまった高レベル使用済み燃料を永久にかかえる現実に直面しています。バーモントで、日本で、他のどこででも怖しい毒性を有する放射性廃棄物が生み出され、それは科学も政治も解決できません。社会がますます不安定になる状況の中で子供たちにこのような遺産を遺すのは怖しいことです。

現在バーモントはエネルギーの有効活用とクリーンエネルギーで何千という雇用を拡大しました。有効活用と太陽光発電、風力発電は州の雇用の最大成長株です。私たちはきれいな空気、きれいな水を得ました。原発が永久に停止した今、バーモントヤンキー原発の地元ではより安全に生活できます。私たちはみんな安心しています。現在は原発跡地の回復、そして元の緑を定着することに集中しています。まだまだ長い時間と大きな費用を要することですが、私たちは原発の時代を脱することに喜びを感じています。

私は2013年に甲状腺を失いました。バーモントヤンキー原発ばかりでなくチェルノブイリ事故、スリーマイル事故さらに子供時代にとり込んだ核実験からの放射能で私も他の多くの人たちも身体の弱い器官から侵されました。ここではどんな集まりで質問しても、甲状腺の病気のある人、あるいは家族が病気だといって全体の少なくとも半数の手があがります。

原子力は電気や熱を生産するにはあまりにも高額で、危険で、いろいろな意味で汚い技術です。もっと簡単で安全な方法がいくつもあります。私たちの生活に必要な熱量は太陽と風と潮流から得ることができます。

あなた方の子どもさんたちの将来ために、日本がクリーンで安全なエネルギーへの道を歩む道を示してあげて下さい。

敬具

サリー ショウ/米国バーモント州

 

生物学者  母親