長崎県松浦市鷹島を本所とする新松浦漁協の漁船66隻が玄海原発に海から集結。
「再稼働反対!」「生活の海を守れ!」の声を挙げました。
漁協組合長らは陸路、エネルギーパークに行き抗議文を九電に突き付けました。
生活の場、生業の場が一瞬で奪われてしまうことへの漁業者や住民の危惧を、
そしてそれを正面から受け止め「再稼働反対」を表明した市長や市議会の意志を、
九電や国や佐賀県知事はなぜ無視できるのですか!
このような行動に至った思いを真摯に受け止め、再稼働を中止すべきです。
私たちは漁業者の行動に連帯の気持ちを示そうと、原発前に駆けつけてきました。
発電所の展望室からは、漁船の一群がだんだんと原発に近づき、大漁旗を掲げて、抗議の意思を示しているのが見えました。
その様子はぜひ動画でご覧ください↓
◆玄海原発、再稼働反対の海上デモ 長崎・松浦の漁船
朝日新聞 2017年7月15日12時52分(動画あり)
http://www.asahi.com/articles/ASK7H3520K7HTIPE00P.html
「私たちはいつも蚊帳の外だ。市長も反対、市議会も反対しているのに」
「事故が起きたら?逃げられん」
「船に乗っていた時は壱岐まで行って、タイを獲っていた。仕事のない時期は原発の工事に行っている人も少なくなかった。でもみんな原発には反対だ」
話せた島民は多くはなかったのですが、「原発は仕方んなか」という人はいませんでした。
今日は、島に入ってすぐのところにある道の駅「鷹ら島」で、「魚島来飯(おとこめし)」という海鮮丼や、鷹島ちゃんぽんなどを食べてから、5人で島北部の阿翁浦を中心にポスティングしました。
今後も継続して行っていきたいと思いますので、ぜひみなさんご参加ください!
<鷹島の住民の声>
●80歳位の女性 「避難するのは波佐見だけど、孫が佐々にいるのでいつでも来て良いと言ってくれるんよ」「だけどもなぁ~」と口ごもる。
安定ヨウ素剤(※鷹島は5キロ圏外だが、地域からの要望が国にあがり、5キロ圏に準じる形で事前配布されている)のことを聞いてみると 「ああ、貰ったよ。バラで手渡しされたけん、置きどこ忘れそうじゃよ」 「うちは冷蔵庫が五つ。電気が止まったら困るしなぁ~」
原発がもうずっと止まっていても今日も停電してないですよね~と話してみると、「ほんなことやね」と頷く女性。 隣りの棟を指さして「あれはカラオケルームよ。隣り近所の仲間が毎回6-7人集まって楽しく歌ってる」 「原発が動けばいつどうなるか先が分からない」 「橋を渡って行けばそこに原発があるんじゃけんな」 「もう逃げられんさ!」 「その日その日を楽しく暮らすしかなかもんなぁ~」 今日も昼まで畑仕事して、今、シャワー浴びたとこ。 「冷たいのあげようね」と言われましたが遠慮して 「どうぞ、具合悪くならないようにゆっくり休んで。お昼寝されてくださいね」 とお別れしました。
●道端で出会った75歳位の男性
安定ヨウ素剤について聞いてみると。 「貰いにこっちから行かなきゃならんなら、行かんだったさ」 「避難って出来るはずなかもん」 「ここは自民党の議員さんばっかしさ」と言いながら目の前の豪邸を指さして「あそこもそうよ。太陽光発電のパネル、あっちゃこっちゃに作っとるよ。15億円掛けてな、税金対策さ」 「とにかくな、原発事故がありゃわしらは逃げられん」 「福岡は息子たちがおるけどなかなか行かんよ。わざわざありがとう。あとで読むけんね」とお店の中へ。
●法事客を見送ったあと、愛車磨きされてる45歳男性
筑紫野市から法事のために来島。 「バイオパークが経営していた『モンゴル村』も閉じてしまったさ。」 「どんどん人口が減ってる。地価も下がってるよ。自分も親戚からただ同然の値段で土地を買うことにした。」 避難先はご存知ですか?と聞くと「波佐見だよ」 「だけどな、原発から8キロの島だ、逃げられんことは島の人間はみんなわかっているさ!」 「橋を渡ってもそこから波佐見に行かれんよ。大渋滞でにっちもさっちも動かれん!」 愛車磨きの手を止めて向き合って怒りを込めたように言われました。 「原発に向かって逃げるって可笑しいですよね、理不尽なことばかりで…」と私が言うと ちょこんと頭を下げて「ありがとう。頑張ってな!」と複数の資料を受け取ってくれました。 (以上、Eさん)
●「原発は安全、でも使用済み燃料が心配」 「逃げられん、道は混むし原発の方に逃げんば。家におったがよか」 「私も反対、頑張って」 安定ヨウ素剤のことは知らないという人もいた。
(以上、Mさん)