私達は本日3月23日朝より、玄海発電所正門前、九州電力本店で抗議行動を行いました。
11時、原子炉起動。
11時20分、佐賀県議会では再稼働容認撤回を求める請願否決。
午後は佐賀地裁の裁判に結集しました。
九電に対しては、数日前から抗議書の受け取りを求めてきましたが、受け取りを完全拒否されました。
こんなにも傲慢で恥知らずの企業に私達に命を預けるわけにはいきません。
私達は放射能被ばくを拒否します。
命のことだから、諦める訳にいきません。
抗議声明
玄海原発3号機再稼働 断固抗議する
九州電力の安全性軽視を絶対に許さない
2018年3月23日
(株)九州電力 代表取締役社長 瓜生道明 様
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/プルサーマルと佐賀県の100年を考える会
玄海原発反対からつ事務所/原発を考える鳥栖の会/今を生きる会/原発知っちょる会
風ふくおかの会/戦争と原発のない社会をめざす福岡市民の会/たんぽぽとりで
東区から玄海原発の廃炉を考える会/福岡で福島を考える会/あしたの命を考える会
本日、九州電力は玄海原発3号機の原子炉を起動した。7年経った今なお収束しない東京電力福島原発事故の犠牲を踏みにじり、住民の不安や反対の声を無視した暴挙に断固として抗議する。
玄海3号機はプルサーマル炉であり、福島第一原発の事故が明らかに示している通り、特に危険である。MOX燃料の使用は、そもそも設計違反であり、制御を困難にする上、玄海3号機装荷の燃料は安全余裕がギリギリまで狭められている事実からして危険極まりない。今回の再稼働ではさらにMOX燃料つまりプルトニウムの量を増やすという暴挙、福島事故の後にこのような危険をなぜわざわざ冒すのか、この行為・姿勢自体が許しがたいものである。
これまで九電は、「万が一の事故においても、放射性物質の放出量は、福島第一原発事故時の約2,000分の1であることが確認された」とリーフレットに書き、極めて限定的な都合のよい条件において、玄海原発の安全性は向上したと地元住民へ吹聴し続けてきた。このようなやり方は更なる安全性と信頼性を裏切る偽装行為の一つである。
広島高裁による「伊方原発の運転差止め決定」における「立地不適」は、阿蘇カルデラ巨大噴火の可能性の点で、玄海原発にもそのまま当てはまる。破局的噴火は予測できないというのが、全世界の最先端火山専門家の総意であり、九電独自のモニタリングによる予測手法など荒唐無稽なものである。また、火山が噴火してからでも、大量の使用済み燃料をプールから取り出し、搬出移動可能などとどうして断言できるか。特に使用済みMOX燃料は搬出できる見込みはなく、敷地内の貯蔵プールに半永久的に貯めておくしかない。この現状を欺くような九電の発言は、理不尽でとても許しがたい。
さらに、発覚した神戸製鋼および三菱マテリアル等グループ企業の組織的「品質データ改ざん問題」、また「原子炉上蓋の強度不足問題及び未交換問題」においても、九電は、常に第三者機関の介在もさせず、表面をさらっただけの調査しかしない以上、疑惑は深まるばかりで信頼性に欠けている。
地震及び津波対策を含めた過酷事故対策は不十分な上に、対策猶予の間にトラブルが襲ったらお手上げ状態である。逃げようとしても逃げられない、離島住民や弱者の切り捨ての原子力防災避難計画は、机上の空論である。佐賀県・福岡県・長崎県の「玄海原発再稼働反対」の民意を完全に無視する暴挙、新たな「安全神話」で住民の命を危機にさらすことは許されない。原発がひとたび大事故を起せば、放射能により私たちの暮らしは足元からすべて奪われてしまう。命の安全・安心を脅かす原発をもう動かしてはならない。
九州電力に対して、3号機再稼働の即時中止と、玄海原子力発電所の完全停止を要求する。
以上