【<九電抗議文受取拒否>住民の声をどこまで無視し続けるのか!受取拒否された23日付の玄海3号機再稼働抗議文10通を27日、九電に提出してきました】
3月23日、九州電力は住民の不安と反対の声を無視して、玄海原発3号機の再稼働を強行しました。
この日、多くの市民が九電に抗議の意を伝えようと、各地から発電所現地と九電本店に集まり、抗議文を提出しようとしましたが、九電は受け取りを頑なに拒否しました。
3月19日の佐賀県議会での九電・山元取締役の「どういうことをご心配なのか、きっちりお話をお聞く」との約束をわずか4日後に反故にしたのです。「ウソをつかない」との佐賀県知事との約束も再度破ったのです。
私達は受け取りを求め続け、ようやく今日27日になって、提出することができました。
急な日程でしたが、市民30人が集まり、山元取締役発言を引き出した井上祐輔佐賀県議も同行しました。
冒頭、23日に拒否された裁判の会など16団体連名の1通と、23日に提出できず預かっていた他の14団体・個人から9通の、合計30団体・個人から10通の抗議文を提出しました。
そして、受取拒否に象徴される九電の住民無視の姿勢そのものへの抗議ということで、新たな抗議文も提出しました。
私達は住民からの声を「受け取る」という当たり前の対応を求めました。
しかし、九電・エネルギー広報グループ長は「これまでも誠意を持って対応してきたが、23日は全社を挙げて再稼働という重要な業務に携わっていた。どうしても対応できる時とできない時がある」の一点張り。
私達は「どこが誠意ですか!」
「住民の声を聞くのも大事な仕事ではないのですか」
「社員が13000人いるというのなら、一人でいいから出てきてなぜ対応できないのですか」
「九電CSR憲章にも『お客様の信頼を第一に』と掲げているが、まったくウソじゃないですか」
・・・と、こんな当たり前のことがなぜ通じないのか、怒りでいっぱいでした。
「県議会での約束は重たい。それを4日後に破るとは、一体どういうつもりか。受け取らないという決定はいつしたのですか?」と問うと、九電「お答えする必要はない」と開き直り。
最後に、4号機再稼働など、今後も節目の折に抗議・要請文を受け取るよう求めましたが、これについても九電は対応を約束しませんでした。
傲慢そのものの九電でした。
23日に提出できていれば、時間と労力を割いての今日の行動はいらなかったと、腹立たしい限りですが、九電の傲慢さがまたあぶりだされたと思います。
このことを議会、自治体、報道などに、そして市民一人ひとりに粘り強く伝えていきましょう。
3月23日、玄海原発3号機は再稼働されました。
しかし、止めるための運動は、その日で終わりでありません。
あきらめず、行動を一つ一つ続けていきましょう。
<30団体・個人から10通の抗議文の内訳>
◆裁判の会など16団体(後掲)
◆さよなら原発!佐賀連絡会
◆原水爆禁止九州ブロック連絡会議、原発はいらない九州連絡会議
◆佐賀県原発問題対策協議会、玄海原発対策住民会議
◆玄海原発やめよう住民ネットワーク
◆玄海原発再稼働を考える会
◆原発いらない!宮崎連絡会
◆脱原発電力労働者九州連絡会議、全九電同友会
◆原発いらない!九州実行委員会、福岡県総がかり実行委員会、さよなら原発!福岡
◆島田雅美
抗議文
<抗議文受取拒否>住民の声をどこまで無視し続けるのか
社長と知事との約束「ウソをつかない」をまたも反故に
傲慢な九電に私達の命の安全をゆだねるわけにはいかない
2018年3月27日
(株)九州電力 代表取締役社長 瓜生道明 様
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/プルサーマルと佐賀県の100年を考える会
玄海原発反対からつ事務所/原発を考える鳥栖の会/今を生きる会/原発知っちょる会
風ふくおかの会/戦争と原発のない社会をめざす福岡市民の会/たんぽぽとりで
東区から玄海原発の廃炉を考える会/福岡で福島を考える会/あしたの命を考える会
陽だまりたんぽぽの会/ようこそ学習会/ ミラクルスイッチ/脱原発!いとしまネットワーク
3月23日、九州電力は住民の不安と反対の声を無視して、玄海原発3号機の再稼働を強行しました。
私達は、いつか原発事故が起きて、放射能によって健康を害され、故郷を奪われてしまうかもしれないという恐怖を抱えて暮らしていかねばならなくなりました。
この日、多くの市民が九電に抗議の意を伝えようと、発電所現地と九電本店に集まりました。私達は瓜生社長宛の抗議文を提出しようと、事前に申し込みをし、当日もその場から電話で対応を求めましたが、九電は受け取りを頑なに拒否しました。担当者がその場に出てもきませんでした。
2月16日の燃料装填の際にも、私達は発電所において抗議文を受け渡そうとしましたが、「今回限り」ということを一方的に条件にされました。これを許してはならないと、3月1日の九電交渉の場において、「今回限り」の撤回と、「お客さまの信頼を第一に、さまざまな声や思いをきっちりと受け止める」という九電CSR憲章の理念の順守、「ウソをつかない」という瓜生社長と山口佐賀県知事との「約束」、すなわち住民との約束の順守を、求めました。
さらに、3月19日の佐賀県議会原子力安全・防災対策等特別委員会において、井上祐輔県議が住民からの抗議文を拒まず真摯に対応するよう、山元・九電取締役に求めました。山元取締役は「九電として抗議でどういうことを言っておられるのか、どういうことをご心配なのか、きっちりお話をお聞きして、回答すべき」だと述べました。県議会での発言は住民との約束であり、重たいものです。
このような経過がありながら、九電は約束をわずか4日後にまたも反故にしたのです。山口知事は23日にも九電に対して「ウソをつかない」ことを繰り返し求めましたが、一体、何度ウソをつくのですか。
「フェイス・トゥ・フェイス」で理解活動を進めると言いながら、なぜ要望や抗議の意を伝えにくる消費者と会うことさえも拒むのですか。
一方的に放射能被害を押し付けられることになる住民の声を聞き、納得いくまで説明するのは加害当事者となる九電の義務です。なりふり構わない経済優先、安全軽視、住民無視の企業体質の九電に、私達の命の安全・安心を脅かす原子力発電所を運転する資格はありません。
今回の「受取拒否」に対して断固抗議するとともに、九州電力が住民無視の姿勢を悔い改め、住民の声に真摯に向き合い、原発をすべて止めるという方向へ舵を切ることを切に求めます。
社長と知事との約束「ウソをつかない」をまたも反故に
傲慢な九電に私達の命の安全をゆだねるわけにはいかない