3月30日19時の玄海原発3号機の蒸気漏れ事故を受けて、本日15時から佐賀の街頭にて抗議の街頭宣伝を行ってきました。
4月2日(月)には九電への抗議、佐賀県への要請を緊急に行います。
<チラシ本文>
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【玄海原発3号機 蒸気漏れ事故
原子炉の即刻停止と徹底した原因究明を!
再稼働そのものの中止を!】
3月30日19時頃、九州電力玄海原発3号機で蒸気漏れ事故が発生しました。
1週間前の23日、九電は住民の不安と反対の声を無視して、再稼働を強行したばかりでした。九電は25日に開始した発電と送電を「念のため」と称して停止しましたが、原子炉は止めていません。
二次系配管からの「微小な蒸気漏れ」であり「放射能の影響はない」と言いますが、損傷はどのようなものだったのでしょうか。九電は「全社を挙げて」安全対策を進めてきたと宣伝してきましたが、なぜ見つからなかったのでしょうか。原子炉を止め、徹底的に原因究明をし、何よりも再稼働そのものを中止すべきです。
●原発の配管損傷が重大事故につながりかねないということを、私達は裁判の中でも主張してきました。その中で分かったことは、配管の点検は10年で25%、4分の1しかしていない、つまり、40年の寿命が尽きる頃にやっと点検が一巡するということでした。九電は審理の中で「全部を点検できるわけないじゃないですか」と開き直りの発言もしましたが、異常がどこで発生してもおかしくないような緩い点検体制なのです。
いつまた大きな事故となり、放射能放出という事態になるのか、不安は増大するばかりです。
●今回、事故が報道されたのは、事故発生から4時間半以上経った昨夜23時半過ぎでした。
すぐに玄海発電所と九電本店に電話して状況を確認しようとしましたが、発電所では警備担当にしかつながらず「次の営業日(3日後の月曜日)に電話をかけなおしてくれ」と言われました。まったくどういう神経をしているのでしょうか!短時間で事態がどんどん悪化していたら、多くの住民が被ばくを強いられるようなことになっていたかもしれないのです。本店も担当者につながらず、詳細な状況がほとんど分かりませんでした。
「事故が起きても、住民に対してただちに何かを伝えるということは一切しない」ということが、あらためてはっきり分かりました。
●プルサーマル運転を強行していた玄海3号機が7年3か月前に止まったのは「放射性ヨウ素漏れ事故」があったからでした。しかし、九電は「定期検査の前倒し」という言葉でゴマカシ、その後も「定期検査で止まった」ということが、まかり通ってきました。
今回九電が使っている「微小」「念のため」などの言葉に私達は騙されません。
●これまでに、多くの専門家が「安全性」について警告を発し、住民もあらゆる場で不安の声をあげてきました。原発30キロの4市と3議会は「再稼働反対」を何度も言い続けています。これらをすべてすべて無視しての、「事故大前提」再稼働です。
現在、同意権は佐賀県知事と玄海町長にしかありませんが、事故が起きたら、加害当事者九電と同様に、同意した知事と町長の責任は重大です。
●3月23日、「原子炉起動」の日、多くの住民が発電所前や九電本店などに抗議文を持って駆けつけましたが、九電は受け取りを拒否し、市民の前に出てもきませんでした。住民と真摯に向き合わない傲慢な九電に私達の命の安全をゆだねるわけにはいきません。
玄海原発3号機原子炉の即刻停止と、徹底した原因究明、何よりも3・4号機の再稼働そのものの中止を求めましょう!
■みなさんからも電話で確認してください!
◆玄海原子力発電所環境広報課:0955-52-6821
◆九州電力本店:092-761-3031
◆九州電力本店エネルギー広報課:092-726-1585
◆九州電力佐賀支店:0952-33-1123
◆佐賀県原子力安全対策課:0952-25-7081
◆玄海町役場:0955-52-2111
■放射能からどう避難したらいいのでしょう?
◆佐賀県消防防災課:0952-25-7362
◆各市役所・町役場
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
玄海原発反対からつ事務所
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週明け4月2日(月)には九州電力と佐賀県と玄海町に抗議・申し入れを行おうと、九電と佐賀県に通告をしたところです。
時間は調整の上、お知らせします。
●九電の今日(31日)の対応
多くの方が九電などに電話をされたと思います。
自分も本日も九電本店と佐賀支社に電話しましたが、電話がまったく通じません。
あきらめていたら、17時過ぎに本店エネルギー広報課のH氏から電話がありました。昨夜の発電所の酷い対応について返事でした(いつもと同じく「非通知」で)。
昨夜の「次の営業日(3日後)に電話をかけなおしてくれ」という発電所の対応について抗議し、こういう時にどこに電話したらいいかを知らせてくれと求めました。これは後で回答をもらうことにしました。
そして、月曜日に抗議申し入れをしたい旨、通知しました。
「お約束はできない」ということでしたが、とにかく抗議に行くので真摯な対応を願いたいと伝えました。
◆(九電発表)玄海原子力発電所3号機について2次系の空気抜き管からの微少な蒸気漏れを確認しました -念のため発電を停止し、点検を実施します-
http://www.kyuden.co.jp/press_180330b-1.html
●佐賀県の今日の対応
昨夜、佐賀県のHPを見た時は事故についての報告を何も見かけませんでしたが、今日午前に見たらプレスリリースが載っていました。
◆(佐賀県発表)玄海原子力発電所3号機のトラブル発生の連絡がありました
http://www.pref.saga.lg.jp/bousai/kiji00361089/index.html
◆(佐賀県発表)玄海原子力発電所3号機のトラブル発生に伴う情報連絡室を廃止しました
http://www.pref.saga.lg.jp/kiji00361090/index.html
これによると、佐賀県に九電から連絡があったのは昨夜21時、事故発生後2時間後でした。県議に連絡があったのはそれから約3時間後の23時45分頃だったそうです。30キロ圏のある市議の方は23時半過ぎにテレビニュースで知ったそうです。
さらに、県としての「情報連絡室」を今日13時に廃止したそうです。原因究明もされていない中で!
抗議街頭行動の後、佐賀県原子力安全対策課に電話してみました
「事故発生から2時間も経って連絡が来たというのはどういうことか。県議や県民への連絡も遅いのではないか」と問うと、
「連絡時間については、九電にも経緯を確認している。県民への情報提供は、危機管理防災課の担当なので、私にはわからない」などと無責任なことを言いました。「こんな最中にも縦割りですか!」と抗議しました。
再稼働の中止を、各地から各所へ求めていきましょう!