【玄海4号機原子炉起動=再稼働を許さない】

九州電力は6月16日、玄海原発4号機の原子炉を起動しました。
再稼働直後に蒸気漏れ事故を起こした玄海原発3号機に続き、試運転中に一次冷却材ポンプ事故を起こしたにも関わらず再稼働を強行したことに対して、発電所ゲート前には九州各地から多くの市民が駆け付け、抗議の声をあげました。
私たちは抗議文を持参しましたが、九電は受け取りを拒否しました。傲慢極まりありませんが、仕方なく、FAXで九電本店と発電所に送信しました。

これで、玄海原発が2基再稼働されてしまいました。

止まっている時よりも、危険がはるかに増大したのです。九電と、同意した佐賀県知事と玄海町長の責任は重大です。
大事故へとなる前に、なんとしても止めなければなりません。
この日、仲間は唐津市加部島へのチラシポスティングも行い、住民から「原発なんかいらん」という本音の声も聞いてきました。
今後も一人ひとりができることを、諦めず継続してやっていきましょう!
犠牲の上にしか成り立たない原発はいりません。


抗議要請書

九州電力の営利至上主義の姿勢を絶対許さない
玄海原発4号機再稼働を直ちに中止せよ

2018年6月16日

(株)九州電力 代表取締役社長 瓜生道明 殿

玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会/玄海原発反対からつ事務所
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会/原発を考える鳥栖の会/風ふくおかの会
今を生きる会/戦争と原発のない社会をめざす福岡市民の会/原発知っちょる会
東区から玄海原発の廃炉を考える会/福岡で福島を考える会/たんぽぽとりで
怒髪天を衝く会/あしたの命を考える会

 

本日また、九州電力は、玄海原発3号機に続き、4号機原子炉を起動した。

 

3.11東京電力福島第一原発事故より7年経った今なお、原因は解明できず、全く終息の目処も経っていない。原発事故の被害犠牲はあまりにも甚大で周辺環境や広く住民への影響は全くもって計り知れない。直近において、玄海原発3号機では蒸気漏れ事故、4号機では一次冷却水ポンプ事故を露呈し、再稼働はとても覚束ない状況を示しているにもかかわらず、会社の営利に走り、住民の不安や反対の声を無視することは正に暴挙である。広島高裁が伊方原発3号機の差止め仮処分を認める判断を下した今、玄海原発4号機を再稼働させることは絶対に許されない。断固としてこれに抗議する。

 

(1)安全性を軽視した従前の単一故障のみの想定を維持し、それに合致したとされる国の新規制基準は世界最高レベルでも全く無ければ何ら原発の安全性を保証するものでもない。
(2)玄海原発が前提としている基準地震動は、熊本地震の経験さえも踏まえない過小評価であり、予測不可能な阿蘇カルデラ噴火などのリスクを全く無視しようとする火山影響評価は全く不十分である。
(3)玄海原発周辺の離島含む住民全員の実効性ある避難計画を作ることもできない。犠牲の上にしか成り立たない原発はいらない。
(4)玄海原発事故の影響を受ける可能性のある周辺自治体すべての同意が未だ得られていない。
(5)「民主」「自主」「公開」の原子力基本3原則に則って、原発メーカーのデータ不正改ざん問題、3号機脱気器配管蒸気漏れ事故、4号機一次冷却水ポンプ漏れ事故等々、「民主」という「住民の為に」さえ忘れ、このような不祥事の原因解明の努力及び万々全な対策を、講じてない。

 

等々、以上の安全不備の理由を持って、私たちは玄海原発3号機及び4号機の稼働を直ちに中止することを断固として要求する。

 

ダウンロード
2018年6月6日 九電宛 4号機再稼働抗議要請書
九州電力の営利至上主義の姿勢を絶対許さない
玄海原発4号機再稼働を直ちに中止せよ
20180616四号機抗議要請書●.pdf
PDFファイル 160.6 KB

■報道

◆毎日新聞