九州電力は16日に原子炉起動させた玄海4号機について、当初予定の1日前倒しで19日に発送電を再開しました。
核燃料サイクルという国策の下に、住民の不安を無視して、再稼働を強行した九州電力と、このような姿勢を容認している佐賀県知事に対して、私たちの怒りは募るばかり。本日、発送電再開に対して佐賀の街頭で抗議の街頭宣伝を行いました。
九州電力は3号機の配管穴あき蒸気漏れ、4号機の一次系冷却材ポンプの異常と再稼働前後に相次いだ事故を未来からの警告と受け止めず、住民の不安を無視し、専門家の意見さえもも聞かず、対処療法だけで済ませました。そして、予定を1日前倒しの発送電再開は、安全・安心よりも九電の利益を優先したということに他なりません。
国は“核燃料サイクル”が破綻していることを認めず、その国策の下に九州電力は強気で原発を推進してきましたが、犠牲は住民に一方的に押し付けられるのです。
住民の安全安心を第一に守るべき責任がありながら「やむを得ない」として再稼働を容認した山口祥義・佐賀県知事の責任も重大です。原発は放射能の問題。命とくらしに犠牲を押し付け、「やむを得ず」再稼働など言語道断です。
地震はいつ原発を襲うか誰にもわかりません。
すべての原発をなくす決断を、九電も国も佐賀県もただちにすべきです。
住民一人ひとりが「原発はいらない」の声を上げ続けていきましょう!