本日7月19日、九州電力は玄海原発4号機の営業運転を再開しました。
東京電力福島原発事故がなかったかのようなこの暴挙に対して、佐賀の街頭で抗議の声をあげました。
炎天下でしたが、1時間弱、6人の仲間で行いました。
チラシ裏面には、新たに九電社長に就任した池辺氏の新聞インタビュー記事を載せました。開き直りはなはだしく、住民を愚弄する新社長発言に対して、抗議の意をどんどん伝えていきましょう。
◆九州電力本店エネルギー広報課:092-726-1585
【抗議声明】
玄海原発4号機の営業運転復帰に断固抗議する!
「犠牲の上にしか成り立たない原発はいりません」
九州電力は、本日玄海原発4号機の営業運転に入りました。今なお数え切れない人々に苦悩を強い続けている、あの福島事故がなかったかのように、次々と原発を再稼働させ、私たちはこの暴挙に断固抗議の声をあげます。
原発がなくても日本の電気は足りていましたので再稼働する理由はありません。強いてあげるとするならば、九州電力という一企業の増益のためです。原子力の技術は、ウラン燃料の掘り起こしに始まって、核のゴミの段階まで、全ての行程において、誰かの命の犠牲の上にしか成り立たない未完の、「今だけ、自分だけ、お金だけ」の無責任な技術です。
私たちは、原子力が後の世代の命までをも脅かす問題だと考えて原発の即時停止と廃炉を求めて声を挙げ続けてきました。そもそも原発を稼働させ、莫大な収益を得るのは九州電力という一企業です。そのために何故私たち、分けても子どもたち、その後の世代の命までが犠牲を強いられなければならないのでしょうか。
去る6月28日の朝日新聞のインタビューにおいて九電の池辺和弘新社長は、「原発技術の伝承は国民の責任」、「処分場確保みんなで努力を」と語っています。私たちは唖然とした口がふさがりません。一企業の活動の伝承が何故私たちの責任なのでしょうか。一企業の出したゴミの処分に関して何故みんなが努力をしなければならないのでしょうか。この言葉は、九州一を標榜する九州電力という会社が究極の無責任体質であり、甚だしく倫理観の欠如していることを露呈しています。私たちはこのような企業が原子力という人類の手に負えない技術を弄ぶ(もてあそぶ)ことを決して認める事は出来ません。
原発事故は決して繰り返してはなりません。行き場のない使用済み燃料(核のゴミ)をこれ以上増やしてはいけません。玄海原発3・4号機の即時停止と、廃炉をもとめてゆきます。
2018年7月19日
プルサーマルと佐賀県の100年を考える会
玄海原発反対からつ事務所
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会