先日、福岡市内の学校の先生たちが玄海町フィールドワークを行い、その際私たちが現地をご案内し、現状についてお話をしてきました。
その時の感想が届いたので、ご紹介します。
◆Aさん: 今回初めて玄海町を訪れてこれまで町の現状や原発について知らない部分が多かったのですが、玄海町、佐賀県内の問題ではなく日本全体の課題であることが分かりました。原発をなくすというのは簡単なことではなく、交付税など財政と地域の人々の心情が関わってくるのだと分かりました。しかし、今現在でも放射線は降り注いでいて私たちの生活に悪影響を及ぼしているのも事実で、原発ゼロにするためにも、私たち自身が知り、学び、伝えていくことが大切だと改めて感じました。
◆Bさん: 玄海原発の近くは通った事があったが、やはり詳しい方の話を聞きながらフィールドワークは理解が深まるなと思った。特に心に残ったのは、事故が起きなくても白血病や奇形魚などすでに影響が出ていることだ。また避難計画にしても5㎞圏内は被ばくを想定してない等の無策や、机上の空論がまかり通ってる現実がわかった。この事を子ども達にも伝えていかなければならないと思った。今日は参加できてとてもよかったです。ありがとうございました。
◆Cさん: 水俣病について学習した時と同じ痛みを感じました。電気をつくること、交付金で様々な施設をつくってもらうこと自体に罪はなく、むしろ恩恵を受けている。でも、放射性廃棄物の処理が今の技術ではできない。この一点においてだけでも、原発をつくる、動かすことがまちがっているのだと分かりました。お金をもらっているから反対できないという心理も理解はできます。正しい知識を広めることはとても大切だと思いました。また同時に、交付金も、原発も含めて社会をつくっていくのは、私たち自身であることをもっと一人一人がきちんと自覚せねばならないと強く感じました。
◆Dさん: 参加するきっかけはとにかく自分が何も知らなくて、メディアだけの情報で怒り、いい、悪いを判断していたからです。実際町の中に交付金で建てられたものがいたるところにあり、とても複雑な気持ちになりました。でも、住民だったらまちがいなく早くにとめてほしいと 思うと思います。一人の大人として、そして教員として、子どもたちにえられるようもっと知りたいと思います。今日がその一歩になりました。
◆Eさん: 交付金に頼りきった町づくりの実態、人権無視の原発労働者の実態、廃棄物処理にかかる気の遠くなるような年月・・・などさまざまな矛盾の上に原発が成り立っていることをあらためて実感することができました。とても有意義な1日となりました。ありがとうございました。
◆Fさん: 原発は事故が起こったときに初めて被ばくするのではなく、置かれている地域は日常的に被ばくすることを初めて知りました。また、避難のタイミング(5㎞圏内が先に避難し、それ以上の人たちは一旦、屋内退避など)について近隣住民が知らないと言う事にも大変おどろきました。今日1日とても天気がよく、桜や菜の花がきれいで、海の色は美しかったです。だからこそ、原発に関連する様々な事実を知ると、何とも言えない複雑な心もちになりました。ただ、原発を誘致した町を見て、ひきかえにするもの、犠牲にするものがあまりに大きいと感じました。ずっとあの町の犠牲の上に原発に頼った政策をとりつづけるのかと考えると、やはり当然のことではあるけれど、国民全員でこの原発について議論する必要があると思いました。
◆Gさん: 日ごろ原発について深く考えることもなく生活していました。今日、石丸さんの話を聞き、核と人類は共存できないことを再確認しました。命にかかわることだから私たちはこだわって原発反対の声を上げていかなければならないと思いました。今日学んだことを一人でも多くの人に伝えていきたいと思いました。学習会があればまた参加したいと思います。計画していただいた総研の皆さんに感謝します。
◆Hさん: 糸島は、福岡県で最も玄海原発に近いのにほとんどの先生が知識がありません。組合員でもごく限られた人しか知らないのかもしれません。足を運び実際に確かめたり、関わっている方の話を聞く事の大切さをあらためて感じました。どれだけ多くの人に伝えていくか、考えあっていくかが、これからの運動の課題だと思います。
◆Iさん: 今回このような会に初めて参加させていただきました。フィールドワークに行く前は、原子力発電所の電気のおかげで生活が楽になるから原発を廃止しなくてもいいのかなと思っていました。けれども、原発事故の避難訓練の写真を見た時に、避難訓練をするということは、原発事故が起きる前提でやっていることだと受け取れるような気がして、原子力発電は廃止すべきじゃないのかなと考えが変わりました。今日、参加できて良かったです。