【乾式貯蔵要請質問、玄海町長から回答】

4月19日、「玄海原発乾式貯蔵・リラッキングの事前了解をしないよう求める要請質問書(2月4日付)」への玄海町長からの回答を聞きに玄海町役場に行ってきました。
まず、対応した財政企画課長が回答書を読み上げました。「最大貯蔵期間は何年か」など具体的な数字については答えず、「規制委の審査を注視する」「国は核燃料サイクル推進を基本方針としている」「町としては、国策である原子力発電について、国の責任において国民理解のための積極的な取り組みを求めていく」などと、「国が、国が」というばかりでした。

意見交換では、私たちが「町民は今回のことで何を心配しているか?」と聞くと、やっとのことで「長期保管されるのではないかということが議会でも出た」と回答。しかし、続けて「九電は六ケ所再処理工場に搬出することを基本としていると答えている」と。「では、その搬出はいつするのか」を問うと、手持ちの資料をめくりながら「いつとは書いていないが、九電は搬出すると言っている」と繰り返しました。九電に対して、なぜそれ以上突っ込んで聞かないのでしょうか。住民の立場に立って、不安を取り除こうとする姿勢がまったく感じられませんでした。
福岡から駆けつけた仲間は「乾式施設も稼働も事前了解は玄海町長と知事にしかない。しかし、事故が起きたら被害は玄海町だけにとどまらない。その責任を町長は持てるんですか?」と質しましたが、課長らは答えられませんでした。他にも答えられなかった使用済みMOX燃料の処理方法などとあわせて、後日の回答を約束してもらいました。
同意権限を有する以上、放射能被ばくから町民と町外の住民の命を守る責任が、玄海町長にはあります。町長が判断の際に根拠とする玄海町議会(全員が原発推進・容認派)にもあります。
乾式・リラッキングを認めないよう、そして原発推進をきっぱりとやめるよう、玄海町長と玄海町議会に対しても各地から引き続き働きかけていきましょう。

 

◆2月4日 九電、佐賀県知事、玄海町長への要請行動の報告
https://saga-genkai.jimdo.com/2019/02/05/a/

ダウンロード
20190419玄海町長回答.pdf
PDFファイル 515.2 KB

◆報道