玄海原発使用済MOX燃料問題に関する要請質問書への知事回答について
2019年10月4日
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
(1)経緯
2019年6月21日、市民団体と政府との交渉の場で、国(資源エネルギー庁)は「使用済MOX燃料が使用済みウラン並みに冷えるまでに300年以上かかるのが事実だ」と国が認めました。
8月14日、私たちは山口祥義佐賀県知事に対して、「要請・質問書 使用済MOX燃料は300年プールで冷やし続けなければならない 玄海3号機プルサーマルの運転再開中止を求める」を提出しました。
9月25日付の文書回答が26日に届きました。
(2)知事回答(別紙のとおり)
・「300年かかるのが事実だ」と政府が説明したことについて、知事は「説明を受けていない」と回答。
・「プールの安全が保証されるのは何年か」という具体的には質問には回答がありませんでした。
・にもかかわらず、「安全性は確認されることになっています」「使用済MOXを含め使用済燃料は、事業者の責任のもと適切に管理されている」と回答しました。安全の根拠がありません。
・事前了解撤回を知事に対して求めているのに、「国や事業者が説明責任を果たすべき」だと、自分の責任を回避しました。
・要請質問書提出時、県原子力安全対策課副課長は「国や事業者に、今すぐ何かしてくれというのは難しい」と話しました。県民の立場に立つのなら、「難しい」などという言葉は出ないと思います。山口・佐賀県政には、放射能の危険から住民の命の安全を守ろうとする主体的な意志が感じられません。
(3)私たちの思い
玄海原発の使用済燃料プールは300年もつのでしょうか?その先にどこへ搬出できるのでしょうか?
私たちが心配しているのは、使用済MOX燃料をプールで保管している間に、猛毒の放射能が漏れ出て、私たちの生活環境が放射能に汚染されてしまいかねないということです。
原発は放射能の問題、命の問題です。
処理方策のないままに放射能をつくりだしつづける原発の運転自体を止めなければなりません。
猛毒の使用済MOXは3号機の次の定期検査で現実のものとして出てくるのです。
私たちは九州電力と、同意権を持つ知事に対して、玄海原発3号機プルサーマルの運転を即刻停止するよう求め続けていきます。
◆要請行動の報告はコチラ→
https://saga-genkai.jimdo.com/2019-8-14-a/