【福岡高裁で逆転勝訴を! 2/9玄海行政訴訟・全基差止控訴審報告】

2月9日、福岡高裁(岩坪朗彦裁判長)にて玄海原発行政訴訟と全基差止裁判、2つの裁判の控訴審第2回口頭弁論が開かれました。40人の控訴人、支援者が集まりました。

法廷では、被控訴人の国と九州電力からのプレゼンが行われ、原告・控訴人のこれまでの主張にまともに焦点を合わさないような説明がなされました。

控訴人側弁護団は、今回新たに提出した準備書面に記した地震(過小評価、ばらつき)、火山、重大事故・汚染水、配管、原告適格についてポイントを簡潔に陳述しました。

最後に、裁判長は原告適格について、国に苦言を呈しました。原告・控訴人は原子力規制庁が行ったシミュレーションの分析をするなどして、苦心して原告一人一人の被ばく線量の想定をするなど立証しています。にもかかわらず、国は「控訴人が主張立証をしていないから、こちらから主張のしようがない」と言って、自らの主張をしてこないのです。こうした国の姿勢に、裁判長は「その論理でいえば、どんなに原発に近くに住んでいても、誰にも原告適格はない、ということになる。福島第一原発事故を踏まえても、そうした姿勢を続けるのか。検討してほしい」と言ったのです。裁判長が、福島第一原発事故を踏まえて、どういう判決を出すのか注目です。

 

報告集会では、福島原発事故被害救済九州訴訟の池永修弁護士からも、第一陣の控訴審の様子と、第二陣提訴の報告をいただき、被害者に対する東電の酷い姿勢を紹介しながら、命を守るためにともに繋がってあきらめずに闘っていこうと呼びかけがありました。

 

玄海控訴審は今後、4/20(水)、7/20(水)、11/9(水)に開かれます。

昨年3月12日の佐賀地裁不当判決からの逆転勝訴を勝ち取り、玄海原発を止めるために、みなさんのご支援・ご注目をよろしくお願いします。


<次回4月20日(水) 第3回口頭弁論> 

福岡高等裁判所101号法廷

13:00 集合

13:15~13:30 門前集会

 ※一般傍聴希望者は13:40までに集合場所(庁舎南側ロータリー)でリストバンドを受け取る。

  14:00一般抽選結果発表

14:30 行政弁論 被告プレゼン

15:00 全基弁論 被告プレゼン

16:00 記者会見・報告集会

 

    会場:福岡県弁護士会館(裁判所の隣)

福岡高裁裁判官
福岡高裁裁判官
プレゼンする国側
プレゼンする国側

◆裁判書面(行政)

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20220202玄海行訴控訴人準1●.pdf
PDFファイル 2.6 MB

◆裁判書面(全基)

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20220202玄海差止控訴人準3●.pdf
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◆報道