【提訴12周年年次活動報告会/上岡直見講演会 開催しました】

5月14日、提訴12周年年次活動報告会を開催しました。

昨年はオンライン報告会でしたが、今年は会場をメインに、オンライン(ZOOM)でも繋ぎました

第一部は、控訴審を中心にこの1年の活動報告、会計報告、役員紹介を行い、控訴審勝利に向けてみんなで力をあわせていこうと誓いあいました。

第二部は、まず弁護団の谷次郎弁護士から控訴審の進行状況や、新たな争点として追加した避難計画問題のポイントなどを解説いただき、逆転勝訴を果たすことができるんだという確信を参加者一同で共有できました。

次に事務局から、避難計画に関する佐賀県知事への質問の回答を紹介し、避難計画の実効性のなさを具体的に示しました。

 

そして、メイン企画、避難問題の専門家、上岡直見さんに「玄海原発避難計画の検証」というテーマで講演いただきました。上岡さんは玄海原発事故時の被ばく量データを地図に落とし込んだ資料など豊富なシミュレーションを示され、参加者からは続々と質問が出されました。

上岡さんは「避難計画問題は真面目に取り組めば取り組むほど、宿題ばかり増える」と言われました。地域住民の運動で、避難計画の矛盾をどんどん浮彫にすることによって、原発を止める力としていきたいと思いました。

 

玄海プルサーマル初提訴から13年目となりました。

控訴審勝利に向けて、みなさん、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

まずは、福岡高裁控訴審 第4回7/20(水)、第5回11/9(水)、第6回2/8(水) の傍聴をよろしくお願いします。

ごあいさつ

佐賀県「最悪の想定は困難」 住民を守るには原発を止める事以外にはない!

 

 本日は、「提訴12周年年次活動報告会」にお越し頂きまして、誠にありがとうございます。

 コロナ感染症がまだまだ収まり切れていない状況下にもかかわらず、会場にお集まり頂いたみなさまと、今日は参加できなかった方もおられるかと思いますが、日頃より支えて頂き本当にありがとうございます。

 私たちの裁判運動は2010年2月21日のプルサーマル裁判決起集会から始まり13年目に入りました。この12年間、全国のみなさまの暖かいご支援、ご協力のお陰で今日まで活動して来ることができました。心から深く感謝申しあげます。

 

 昨年の一番の出来事は、3/12佐賀地裁が出した2つの不当判決です。私たちは、やり場のない気持ちを新たにし、福岡高裁の控訴審で闘っています。

 佐賀地裁の判決は、国自ら定めた審査ガイドに規定された「地震動のばらつき」を無視し、地震大国日本で玄海原発では平均値でよいとする判決でした。地震は平均値で起きるとは限らないのは誰もがわかる話です。 控訴審では、これまでの地震、火山、配管、重大事故対策の争点に加えて、「原子力避難計画」を争点加えました。

 控訴人のべ363人で、先日4月20日で3回の控訴審が終ったところです。

(次回以降の控訴審/第4回7月20日、第5回11月9日、第6回2023年2月8日)

 

 今年3月16日夜、福島県沖でマグニチュード7.4、震度6強の地震が起きました。今回も11年前と同じく大地震で、九州の私たちには決してうかがい知れないと思っています。本当に怖かったろうと思います。お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 

 世界で起きるマグニチュード6.0以上の大地震の20%が日本で発生していると言われています。

 原子力規制委員会は、「福島のような事故にはならない~」と審査合格証を出し、玄海3,4号機を再稼働させました。

 福島原発事故は、地震による複合災害です。災害が起きても事故にならないようにするのが安全対策なはずです。しかし、国の基準は「安全とは言わない。多少の被ばくは我慢しろ」となっています。国の基準を基にした佐賀県の避難計画は、「最悪の想定は困難」としています。国民の犠牲が大前提です。私たちは、こんな事実を知って安心できるはずがありません。

 本日は、この避難問題について、上岡直見さんにお越し頂き講演会を予定しています。最後までよろしくお願いいたします。

 

 政府の原発政策は、電力会社の営利のために住民を犠牲にしてもやむを得ずと言うことです。その被害を受ける住民には、原発の問題点はほとんど知らされていません。この理不尽な状況を一人でも伝える事ができたらと、これからもみなさんと力をあわせて広報活動して行きます。

 控訴審勝利と原発の無い社会の実現を目指します。

 今後ともこれまでと変わらぬご支援ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

2022年5月14日

玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会

代表 石丸初美

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プログラム/ごあいさつ/活動年表
20220514年次報告会プログラム●.pdf
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◆活動の軌跡2021-2022(2022/5/14提訴12周年活動報告会まで)