5月11日、提訴14周年年次活動報告会を開催しました。
10数年の活動の歩みを振り返る動画が流れ、ともに行動してきた仲間達を思い浮かべながらの開会となりました。
第一部は、控訴審、避難計画問題、座談会、そして、直近の「核ごみ問題」を中心にこの1年の活動報告をスライドで振り返りました(ページ下部にスライドショーを掲載)。
そして、会計報告、役員紹介を行い、引き続き裁判闘争を軸に行動していくことをみんなで確認しました。
第二部は、冠木克彦弁護団長から「裁判勝利に向けて」と題して講演いただきました。
冠木さんは、最大の争点である地震動について、国や九電の主張のおかしさを書面にあるグラフ等を図示しながら詳しく解説し、「地震へ平均値で起きない。地震審査ガイドに規定されている"ばらつきの考慮"がなされていなければ、耐震基準が過小評価となる」と指摘。「私達の断固たる意思を示すためにも、絶対に勝とう」と訴えました。参加者からは、理解を深めるために熱心に質問が出され、冠木さんも1つ1つに応じられました。
裁判も終盤、争点について理解を深め、世論にももっとアピールしていきたいと思います。
次に、この1か月間、急浮上した玄海町「核ごみ文献調査受け入れ」問題での行動を共有しました。
この1か月間、町役場・議会前の連日のスタンディング、4日間で1万筆以上集まった署名・要請行動、住民への電話アンケート調査など、市民としてできることを仲間とともに取り組んできましたが、前日5月10日には町長が受け入れを表明しました。あまりに拙速で、住民不在で、将来に対して無責任なやり方を私達は許すことはできません。引き続き、全国のみなさんと連携しながら、地域で粘り強く運動していくこと、まずは危険な核ごみの排出源である原発を止めることが先決であることを、確認しあいました。
2010年8月9日の玄海プルサーマル裁判の初提訴から14年を迎えます。
控訴審に勝利し、玄海原発を止めるために、みなさん、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。