“12.2 反プルサーマルの日”行動の一環として、12月22日、佐賀県知事と九州電力社長に対して要請・質問書を提出しました。
政府が60年超の運転を認める方針を決めたことに対して、「運転延長を認めてはならない。福島原発事故から学ぶことは玄海原発廃炉しかない」と訴えました。
提出後に老朽原発の期限削除の問題について、安全を管轄する県安全対策課としてどんな風に考えているのか等を聞くと、「それはこの質問の中に入っていますか?ないなら、質問書を出してください」というような対応でした。
回答はいつ頃になるかと問うと、いつものごとく「回答はできるだけ速やかにします」というだけでした。
佐賀県知事選挙(投開票日12/18)では、再稼働を容認した現職の山口祥義氏が3期目の当選をしましたが、その直後の最初の要請行動となりました。
九州電力には今回は要請書をFAX送信しました。
2009年12月2日は、玄海3号機で日本最初のプルサーマル発電が始められた日です。
不安を抱える私たちは決して理解も納得もしていないと、毎年12月2日、この日に玄海町での行動に取り組んできました。今年は13回目でした。
11月9日、福岡高裁(久留島群一裁判長)にて、玄海原発全基差止控訴審第5回口頭弁論が開かれました。約40人の仲間が福岡高裁に傍聴に集まりました。
前回、裁判長は被控訴人・九州電力に対して、控訴人の主張と噛み合った主張を出すよう求め、今回九電は避難計画に関する準備書面2を出してきました。実質的なものとは言い難い内容であり、次回、私達控訴人は反論、意見書を出すことにしています。
控訴人側からは、訪問介護ヘルパーである永野浩二・本会事務局長が、在宅の介護現場の様子を紹介しながら原発避難が極めて困難であり、「最後まで自宅で暮らしたい」という高齢者の人生最後の願いを原発事故は粉砕するものだと指摘し、即時停止を訴えました。
■玄海原発反対!からつ事務所 北川浩一
唐津市UPZ住民の一人として避難訓練に参加したので体験を報告いたします。
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・訓練日時 10月29日(土)10時半~15時
・訓練想定 感染症流行の中、県内で発生した地震(午前7時震度6弱)により、原子力事故が進展し全面緊急事態に。バスで避難所へ向かう。
・対象 自家用車避難が困難な唐津市UPZ住民31人(60~70代男女)
・集合場所 唐津市内中学校校庭
・車輌 大型バス3台
・支援者 1台に4名(一般職2名、保健師1名、防災士1名)、パトカーの先導
・行程 10:30出発
10:45 安定ヨウ素剤配布(バス内)
トイレ休憩(道の駅)
12:30 避難退域時検査(バス3台で2名予定)
13:00 避難所(佐賀市小学校)にて原子力講話
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10月13日、『玄海プルサーマル裁判ニュース』第38号を発行しました。
福岡高裁控訴審、避難計画問題など日頃の活動の様子を満載しています。ぜひお読みください。
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『玄海プルサーマル裁判ニュース』第38号
(2022年10月13日発行)
■7/20控訴審報告 荒川謙一 ・・・1
■意見陳述 石丸初美 ・・・2
■コロナ下の避難所自治体アンケート ・・・3
■長崎県知事申し入れ 川原重信 ・・・5
■九電交渉/年次活動報告会 ・・・ 6
■福岡市から脱原発 本河知明 ・・・ 7
■みなさんからの声 ・・・ 7
■リレーコラム 進藤輝幸 ・・・ 8
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会の活動へのご参加、継続的なご支援をお願いいたします。
7月20日、玄海原発行政訴訟と全基差止裁判、福岡高裁(岩坪朗彦裁判長)101号法廷にて、14:30~、15:00~それぞれ2つの控訴審第4回口頭弁論が開かれました。
今回は二つの法廷ともに、控訴人側が準備書面を提出、行訴では武村弁護士が(1)入倉・三宅式による地震動過小評価について、具体的なポイントであるグラフを例示として法廷のディスプレイに映し説明、(2)地震データの「ばらつき」を被控訴人は全く無視している点を丁寧に指摘し主張しました。また、第四準備書面の中で、「汚染水対策の不備と地下水流出問題」および「火山の巨大噴火問題に関する<(国民の)社会通念のあり方>」等について、争点が噛み合ってないことを裁判長も感じているのか、被控訴人・国と参加人・九州電力にしっかりとした反論を次回に要求しました。
「玄海の避難問題を考える連絡会」では、玄海原発事故時の避難計画で避難先となっている全39市町(佐賀17市町、長崎6市町、福岡16市町、)に対して、コロナ禍等の感染症対策を実施した場合に避難所は足りているのかなどについてアンケートを実施しました(期間4/8~6/3)。
これまで避難所のスペースは2~4㎡/人とされてきましたが、感染症下では2倍以上の充分な間隔を確保し、飛沫感染の防止に努める事を求められています。しかし、感染症下での避難先は「足りない」と回答した自治体が3県全体で35%(13市町)、佐賀県では62%(10市町)でした。受入市町として、避難してくる住民を安全に受入れる体制が整っていない事が明らかとなりました。
6月20日に佐賀県知事に、翌21日に福岡県知事に対して、アンケート結果に基づく質問要請を提出しました。2週間を目途に回答を求めました。長崎県知事に対しても提出する予定です。
アンケート結果内容、質問要請の詳細は下記をご覧ください。
5月14日、提訴12周年年次活動報告会を開催しました。
昨年はオンライン報告会でしたが、今年は会場をメインに、オンライン(ZOOM)でも繋ぎました
第一部は、控訴審を中心にこの1年の活動報告、会計報告、役員紹介を行い、控訴審勝利に向けてみんなで力をあわせていこうと誓いあいました。
5月5日、『玄海プルサーマル裁判ニュース』第37号を発行しました。
福岡高裁控訴審、避難計画問題など日頃の活動の様子を満載しています。ぜひお読みください。
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『玄海プルサーマル裁判ニュース』第37号
(2022年5月5日発行)
■避難計画問題も争点に! 石丸初美 ・・・ 1
■2/9・4/20控訴審報告 荒川謙一 ・・・ 2
■基準地震動過小評価 武村二三夫弁護士・・・ 4
■福島原発汚染水海洋放出反対 ・・・ 5
■避難計画 知事質問・回答 永野浩二 ・・・ 6
■第10回脱原発パネル展報告 石丸初美 ・・・ 7
■「一人一人が止めたんだよ」牧瀬昭子 ・・・ 8
■2021年決算報告書 ・・・ 9
■みなさんからの声 ・・・10
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会の活動へのご参加、継続的なご支援をお願いいたします。
4月20日、福岡高裁(岩坪朗彦裁判長)にて玄海原発行政訴訟と全基差止裁判、2つの裁判の控訴審第3回口頭弁論が開かれました。詳細は後日アップします。
11年を迎えた“3.11”。
福島原発事故の最大の教訓は「犠牲の上にしか成り立たない原発はいらない」ということ。
一人でも多くの人に原発と放射能の真実を伝え、一刻もはやくすべての原発をとめましょう。
今年のこの日は「原発ゼロ!福岡集会」への参加と、佐賀では「玄海原発反対からつ事務所」をはじめ唐津の仲間と一緒に唐津市内でのスタンディングアピールを共に行いました。
また、「第10回脱原発パネル展」を3月17~21日に開催しました。
パネル展は、毎年「3.11」前後と秋に開催してきました。前回から会場を佐賀市立図書館を会場にしています。
5日間で104名が来場、じっくりと見ていかれる方も多かったです。
アンケート結果は後日紹介します。
佐賀県・福岡県では2月26日に玄海原発原子力防災・避難訓練が予定されています。
昨年までも対象地域住民の1%未満の人しか参加しない小規模な訓練でしたが、今年はコロナ禍のため住民は避難移動しないなど極めて小規模なものとなりました。
訓練を前に、2月15日、県に対して、私達住民の目線での原子力災害避難計画に対する不安と質問を30項目列挙した要請・質問書を提出しました。
避難計画への根本的な疑問、避難訓練で検証すべきこと、蚊帳の外とされた30キロ圏外での避難計画・避難訓練が必要なことなどを質しました。
最悪の事態を想定し実効性のある避難訓練をすべきであり、それを踏まえた私達住民を被ばくから守る避難計画が確立できないなら、原発の稼働を即止めるべきだと求めました。
2月9日、福岡高裁(岩坪朗彦裁判長)にて玄海原発行政訴訟と全基差止裁判、2つの裁判の控訴審第2回口頭弁論が開かれました。40人の控訴人、支援者が集まりました。
法廷では、被控訴人の国と九州電力からのプレゼンが行われ、原告・控訴人のこれまでの主張にまともに焦点を合わさないような説明がなされました。
1月17日、『玄海プルサーマル裁判ニュース』第36号を発行しました。
福岡高裁控訴審詳報、意見陳述等を掲載しています。ぜひお読みください。
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『玄海プルサーマル裁判ニュース』第36号
(2022年1月17日発行)
■福岡高裁控訴審始まる 荒川謙一 ・・・1
■控訴審を傍聴して 木下由香 ・・・2
■「避難計画の不備」 谷次郎弁護士 ・・・3
■控訴人意見陳述 北川浩一/豊島耕一 ・・・4
■玄海3号機ヨウ素漏れ 永野浩二 ・・・8
■避難:冊子だけでは理解できない 石丸初美 ・・・ 9
■安定ヨウ素剤の事前配布 高木章次 ・・・10
■“12.2反プルサーマルの日”報告
田口敬三/中村裕幸/藤井亮輔 ・・・10
■リレーコラム 久保晴義 ・・・12
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会の活動へのご参加、継続的なご支援をお願いいたします。
1月13日、九州電力本店に対して「玄海原発3号機ヨウ素漏れ事故の原因を明らかにできるまで玄海原発を直ちに止めよ」と要請・交渉を行いました。
昨年7月12日に私達は玄海原発の使用済み核燃料問題を中心に要請質問をし、その回答の場が半年経ってようやく設定されたものです。
回答を待っている半年間にも、ヨウ素漏れや、火災など玄海原発では事故が相次ぎ、こうしたことを新たな質問として出しました。