12月11日、福岡高裁(久留島群一裁判長)にて、玄海原発控訴審口頭弁論(全基差止第13回と行政訴訟第12回)が開かれました。
最低気温4℃、日中も10℃という冬空の中、門前集会には約50名が集まりました。プレゼンを行う小山英之さんの力強い意気込みの挨拶から始まり、各地から集まった仲間のスピーチに互いに勇気づけられ、入廷行動を行いました。
行政弁論では、控訴人・小山英之さん(美浜の会代表)が最大の争点、地震動・ばらつきについてプレゼンテーションを60分間行いました。小山さんの迫力ある説明に裁判長が頷いているようにも見えました。
“12.2反プルサーマルの日”に際して、12月9日、プルサーマル事前了解権を持つ佐賀県知事に要請質問書を提出しました。
玄海原発の停止・廃炉と、核ゴミ最終処分場の受け入れ断固反対を求めるとともに、能登半島地震であらためて露わになった原発避難計画の実効性のなさについての質問をしました。
10月2日、福岡高裁(久留島群一裁判長)にて、玄海原発控訴審口頭弁論(全基差止第12回と行政訴訟第11回)が開かれました。
雨模様でしたが、門前集会前には降りやみ、各地から傍聴に集まった原告・支援者、午前中から福岡入りされた弁護団とともに、集会で裁判勝利へ向けた思いを共有し、ともに入廷しました。
行政訴訟では、大牟田の樋口茂敏さんが意見陳述。樋口さんは仲間と無農薬の米・野菜づくりをしながら、3.11後は福島の方達への支援活動を続けて来られた経験から、「生命を支える農林漁業に対する差別意識が、原発を支えてきたのではないか」と、訴えました。
全基差止では、避難問題の専門家で、控訴人でもある上岡直見さん(環境経済研究所代表)の本人尋問が行われました。
「第13回脱原発パネル展」を佐賀市立図書館にて開催(8月31日~9月6日)しました。
今回は、図書館の階段を上った、いつもと違うスペースでの開催でした。
前の学習室に来た中高生に声かけしたら、見てくれて、話もしっかり聞いてくれました。
中学生(男子)は「少しでも過去にあった出来事を知っておく事も大切だと思った。過去に起きた事を知って伝えたりしていきたい」と言ってくれました。
8月16日、『玄海プルサーマル裁判ニュース』第42号を発行しました。
福岡高裁控訴審での控訴人意見陳述ほか、急浮上した玄海町・核ごみ最終処分場文献調査問題への取り組みなどを掲載しています。ぜひお読みください。
次回控訴審は10/2(水)@福岡高裁です。
避難計画の専門家、上岡直見氏の尋問が実施されます。
傍聴・注目よろしくお願いします。
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『玄海プルサーマル裁判ニュース』第42号
(2024年8月16日発行)
■控訴審報告 ・・・1
■核ごみ文献調査 石丸初美/牧瀬昭子・・・2
■控訴審争点“ばらつき” 江口美知子・・・5
■意見陳述 牧瀬昭子/西田由未子 ・・・6
古賀道子
■提訴14周年年次活動報告会報告 ・・・10
■2023年度会計報告 ・・・11
■投稿 澤登舞/隈本裕之/長谷元紀 ・・・12
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◆10/2、上岡直見さん尋問決定!
7月3日、福岡高裁(久留島群一裁判長)にて、玄海原発控訴審口頭弁論(全基差止第11回と行政訴訟第10回)が開かれました。
福岡市は梅雨の晴れ間の厳しい暑さとなりました。
今回も大阪の弁護団と補佐人の小山英之さん(「美浜の会」代表)をはじめ、九州は鹿児島、熊本、大分、佐賀、福岡、遠くは神奈川から、原告や支援者の皆さんが集まりました。
法廷では、「さがUDトークサークル」代表の古賀道子さんが意見陳述をされました。古賀さんは人工内耳を装用されており、UDトークを活用しながら、共生社会の実現を目指して活動されています。(UDトークとは音声を即座に文字化するスマホアプリです。)薬害難聴になられた幼少期のことや当時の暮らしを振り返りながら、現在の「不安と紙一重の生活」と根底にある原発の問題について話されました。
5月11日、提訴14周年年次活動報告会を開催しました。
10数年の活動の歩みを振り返る動画が流れ、ともに行動してきた仲間達を思い浮かべながらの開会となりました。
第一部は、控訴審、避難計画問題、座談会、そして、直近の「核ごみ問題」を中心にこの1年の活動報告をスライドで振り返りました(ページ下部にスライドショーを掲載)。
そして、会計報告、役員紹介を行い、引き続き裁判闘争を軸に行動していくことをみんなで確認しました。
第二部は、冠木克彦弁護団長から「裁判勝利に向けて」と題して講演いただきました。
5/1、国が玄海町に「核ごみ最終処分場文献調査」申し入れにやってきました。
町役場前では、受入に反対して連日、抗議行動を展開してきたところですが、
2日には、間髪をいれず、玄海町長に「受け入れしないよう」求める署名を持って要請行動を行いました。
4/27の呼びかけ開始からわずか4日間で個人1万0579筆、団体53筆もの賛同署名が全国から集まりました!
みなさんの賛同・シェアや、89人の方によるプロモーション寄付などによる支援をいただいたことで、全国のみなさんの怒りと心配の声を「見える化」できました。ありがとうございました。
◆核の代償は次の世代に負わせるのか!
4月26日、高レベル放射性廃棄物最終処分場に関する文献調査の受け入れを求める請願が玄海町議会で採択されました。
日々危険と隣り合わせで、不安を抱えながら暮らしてきた原発地元住民に、核のごみの負担まで押し付けるのは、あまりに理不尽!
住民は蚊帳の外で、必要な情報も与えられず、不公正、不透明な中で、地域の未来を左右する重大な問題が決められてしまうのも大問題です。
私たちは、これから先にずっと続く住民の命や暮らしの安全・安心を守るため、文献調査の受け入れに反対します。
まずは核ごみの排出源を断つこと、つまり、玄海原発をはじめ全国すべての原発を止めることが先決です!
玄海町議会前で連日、抗議のスタンディング行動を行う玄海原発反対からつ事務所の仲間とともに、町長と町議会議員へ要望書を提出してきました。
4月24日、福岡高裁(久留島群一裁判長)にて、玄海原発控訴審口頭弁論(全基差止第10回と行政訴訟第9回)が開かれました。
福岡では天気も徐々に回復し、門前集会の頃には青空が広がっていました。この日も各地から原告や支援者の方々が福岡高裁に集まりました。久しぶりに参加される方や初参加の方も多く、有難かったです。また、「核のごみ」文献調査受け入れに反対の意思を示すため、玄海町に行かれた方もいました。
2月21日、『玄海プルサーマル裁判ニュース』第41号を発行しました。
福岡高裁控訴審での控訴人意見陳述ほか、避難計画の取り組みなどを掲載しています。ぜひお読みください。
次回控訴審は4/24(水)@福岡高裁です。傍聴・注目よろしくお願いします。
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『玄海プルサーマル裁判ニュース』第41号
(2024年2月21日発行)
■控訴審報告 荒川謙一・・・1
■裁判争点②行政訴訟 江口美知子・・・2
■意見陳述 吉良文江/田中雅之・・・5
鐘ヶ江進/高森清子・・・7
■避難:佐賀市回答
江口美知子/石丸初美・・・10
■福岡県避難訓練報告 荒川謙一・・・13
■離島避難訓練報告 北川浩一・・・14
■反プルサーマルの日 田口敬三・・・15
■コラム 冬野なばな・・・16
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1月17日、福岡高裁(久留島群一裁判長)にて、玄海原発控訴審口頭弁論(全基差止第9回と行政訴訟第8回)が開かれました
この日は阪神淡路大震災の日でもあり、能登半島地震でも多くの方が犠牲になられ、被災地に思いを馳せる裁判となりました。報告集会の最初に、参加者全員で黙祷をしました。
門前集会や報告集会では、これまでにもまして多くの方が発言されました。
避難計画の実効性の無さと原発震災への危機感、「明けましておめでとう」と言えない現実、地域で続けている学習会やスタンディングの報告、声を上げ続けることの大切さ、共に活動する仲間の皆さんへの感謝等々。
法廷では、鐘ヶ江進さんと高森清子さんが意見陳述をされました。