控訴人団声明
玄海3・4号機控訴審 許可取消しと運転差し止め 不当判決
命を守るため仲間とともに闘い続ける
本日2026年1月20日、福岡高等裁判所(久留島群一裁判長)は、国を相手とする『玄海原発3・4号機原子炉設置変更許可取消訴訟』、および九州電力を相手とする『玄海3・4号機運転差し止め訴訟』の控訴審において、市民の申し立てを退ける不当判決を言い渡しました。
原子力発電所は、地震・火山・老朽化した配管・重大事故対策の不備・避難計画の欠陥など、数え切れない危険を内包する「核施設」です。私たちは控訴審において、これらの危険性を一つひとつ具体的に示し、闘ってきました。
司法は本来、「国民の権利を守る最後の砦」であるべき存在です。しかし本日の判決は、住民の命を守る切実な声に耳を傾けず、東京電力福島第一原発事故の甚大な犠牲から真摯に学ぶ姿勢を欠き、安全神話の維持を最優先したものと言わざるを得ません。このような判決に対し、私たちは断固として抗議します。
2010年8月、私たちは玄海3号機MOX燃料使用差止を佐賀地裁に訴えました。その後、2011年3月11日の福島原発事故を踏まえて、4つの裁判闘争へと運動を広げてきました。
国は『核の平和利用』と称して住民を欺き、電力会社は企業利益を優先し、自治体は国の権力に追随してきました。その結果、福島原発事故では人々の命と暮らしが根こそぎ奪われました。事故から十五年を迎えようとしている今もなお、「原子力緊急事態宣言」は解除されていません。取り返しのつかない環境破壊が今も続いています。この犠牲は気の遠くなるような未来世代にまで及ぶのです。
福島原発事故は、語り尽くせぬ苦痛と悲しみを住民に与えました。私たちはそれらを想像するだけです。私たちにできることは、せめて自分事として受け止め、伝え続けていくことだと思っています。
それだけではありません。原発は、そこで働く労働者が日々被ばくにさらされるという構造的な犠牲を与え続けています。「犠牲の上にしか原発は動かない」ことを決して忘れてはなりません。原発は命と尊厳を奪う極めて理不尽なものです。原発政策を続ける選択肢はありません。
原発裁判は「国や強大な権力には勝てない」と言われてきました。しかし、福井地裁、大津地裁、広島高裁、大阪地裁などで、住民は次々と勝利を重ねてきました。本日の判決はその流れに逆行するものであり、司法の責任放棄と言わざるを得ません。
2010年のMOX燃料使用差止から始まった私たちの裁判闘争は、多くの方々の支えによって運動を続けてくることができました。支援してくださったすべての方々に心から感謝を申し上げます。
私たちはこの不当判決に屈することなく、仲間とともに闘い続けます。命より大切なものはありません。原発を止めるその日まで、みんなで力を合わせて声をあげ続けます。
"原発はいらない!"
2026年1月20日
玄海3・4号機運転差止控訴審
玄海3・4号機運転停止命令義務付け控訴審
控訴人一同









